人材派遣会社はどこを選べばいいのか~求人広告のチェックの仕方

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求人広告からしておかしい人材派遣会社も多い


「人材派は問題が多いらしい」と気がつき始めると、こんどは「どの業者ならば大丈夫か」が気になり始めるでしょう。

そういった目で、求人広告を見始めると、ようやくいろいろなことに気がつくようになるはずです。

「簡単な検査」「作業の補助」「データ入力・パソコン操作」ばかり並んでいる理由


人材派遣会社の中には、パソコン登録をしなくても、求人広告の大半が見られるようになっているところが少なくありません。もちろん、派遣先の社名などは伏せられています。住所もせいぜいが「JR○○線沿線」「○駅」ぐらいまでです。

仕事内容もアバウトに書かれています。目立つのは「簡単な検査」「作業の補助」「データ入力・パソコン操作」といった言葉です。いわゆる軽作業です。

極端なところになると、全部軽作業です。

求人広告の信頼性は低い


「軽作業専門の人材派遣会社」などありません。これだけでもウソとわかります。

実際に働き始めてみると、「簡単な検査」のはずがとんでもない力仕事であったり、「パソコン操作」が便所掃除を含む雑用全部であることは珍しくありません。

同様に、「未経験者可」「職場の先輩が親切にお教えします」なども信用してはいけません。派遣先の様子も知らず、人材派遣会社が勝手に書いている可能性も高いのです。

人集めを依頼する派遣先にすれば、「人手が足りない。まずは頭数をそろえて、何をやってもらうかは、後から考える」ぐらいのところが多いのです。少なくとも、私が行った電子部品工場はそうでした。

もちろんこれは法に触れます。ですが、実際に取り締まられることは、まずはありません。

時給1,000円-1,500円は本当に「人材」か?


人材派遣はもともと、専門性の高い労働者(エキスパート)を、急いで欲しいところが手に入れるためのシステムでした。

エキスパートを自分のところで育てるには、時間もかかります。また、定年まで雇う必要もないような仕事内容である場合もあります。正社員よりも割高になるほどの人件費(派遣料金)を支払ってでも、外から連れてくるほうがいいのです。

法律の名前は「労働者派遣法」なのに、業者らがわざわざ「人材派遣」と言い換えているのは、そういった意味合いの名残です。「人材」のほうがレベルが高いようなイメージですから。

ですが、今は「自分のところで人集めをするのは面倒だ。手っ取り早く、勝手気ままに使えるやつが欲しい」という要求にこたえるものになっています。

そもそも、「簡単な検査」で「未経験者可」、時給も1,000円かせいぜい1,500円となっている時点で、本来の人材派遣からは外れています。

人材派遣会社の求人に応募するというのは、すでにネジ曲がってしまった世界に飛び込むことなのです。それに対する割り切りは必要です。

2.求人広告のチェックの仕方
それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

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