投稿

1月, 2017の投稿を表示しています

正社員になったからといって問題解決ではない---パート・アルバイトから正社員へのステップ---

イメージ
TOP パート・アルバイトから正社員へのステップ 正社員になったからといって問題解決ではない それでも一度はなっておかないと、会社がわからない・組織がわからない。社会がわからない 【正社員は、うらやましい?】 パート・アルバイト、派遣社員から見ると、正社員にはうらやましい点があるでしょう。もちろん、世の中には一向にそんなことは気にならなくて、自ら非正規雇用を選んでいる人もいるにはいますが…… 単に「一緒に働いているときの様子を見て、そう思った」という場合もあれば、「雇用条件が違いすぎる」「任される仕事内容が違う」といったところから来ている場合もあるでしょう。 正規労働者(正社員)が持っていて、非正規労働者が持っていないものは、「定年までの長期雇用の保障」「高い給料」「福利厚生」などです。 「ボーナス・退職金」は、非正規労働者にも出ることはありますが、たいていは「寸志」などとした少ない額です。 ただ、実際には、「正社員」と名ばかりで、いくらも非正規雇用と変わらない場合もあります。実は「正社員」というのは法律などでの決まった定義はありません。各企業側で勝手に使い、勝手に意味を決めていい言葉なのです。 「パート・アルバイトをいつまでもやっているわけには行かない」と思い、正社員を目指す人は要警戒です。「正社員募集」だけを信じて応募してはいけません。 続きを読む 折りたたむ 【正社員は幸せか?】 雇用条件などが、ちゃんと正社員といえるだけの条件が整ったところに採用されても、それで解決ではありません。それどころか、非正規雇用にはなかったデメリットを抱え込んでしまう場合もあります。 「社畜」や「過労死・過労自殺」でイメージされるような状況です。 「過労死・過労自殺などごく一部の人の話じゃないか」と思う人もいるかもしれません。 過労死はあくまで最も極端にまで行ってしまった場合です。その手前で、とてつもないフラストレーションを抱えている正社員は少なくありません。「メンタル面でのトラブルを抱えて長期休業している」ならば珍しくない問題になっています。 たいていの企業では無視できない問題になっていて、「メンタルヘルスのケアをどうするか」に頭を悩ませています。 いろいろ原因はあるでしょうが、特に「正社員だから」ということでいえば、

こんな会社ならば、正社員であってもやめたほうがいい---パート・アルバイトから正社員へのステップ---

イメージ
TOP パート・アルバイト、派遣社員、ニートから正社員へのステップ 正社員になったからといって問題解決ではない こんな会社ならば、正社員であってもやめたほうがいい 正社員ならではのメリットがないような状況だってありえる 【正社員の定義】 「正社員とはどんなもの」とはっきりといえますか? ほとんどの人は、求人広告にある「正社員募集」の文字を見て、「それに応募して採用されたら、正社員だろう」ぐらいのところではないでしょうか。 実は「正社員」は法律などでしっかりと定義が決められたものではありません。 厚生労働省が出している文書の中から、定義になりそうなものを抜き出すと…… 直接雇用であり、期間の定めがなく、社内の他の雇用形態の労働者(役員を除く)に比べて高い責任を負いながら業務に従事する労働者 ……です。 これに付け加えたほうがいいのは、「福利厚生が用意されていて、それをフルに受けることができる」です。 逆にいえば、これらの状況なっていないのならば、たとえ募集が「正社員」となっていても、そうは考えないほうがいいです。 続きを読む 折りたたむ 【その「正社員」は本当に正社員か?】 ・直接雇用 「自分の職場になっている会社やお店から、直接給料をもらっている」です。これは間違いようがないでしょう。これは正社員ではなく、パート・アルバイト、契約社員でも普通はそうです。 そうなっていないのは、「雇い主=人材派遣会社」「職場&仕事上の指示を受ける相手=派遣先」となっている人材派遣だけです。 ・期間の定めはなく 少し間違いやすい表現かもしれません。「1年契約」や「2年ごとの更新」とはなっていないもののことです。「定年制」のことを指していると考えればいいでしょう。「60歳定年ならば60歳まで、65歳定年ならば65歳まで、特に新しい取り決めをしなくても働き続けることができる」ということです。 ですから、「みんな3年も持たないぐらいでやめてしまう。新しい人が来たと思ったら、すぐやめて、また次の人を雇う。その繰り返し」という職場では、「期間の定めはなく……」も意味をもちません。 ・高い責任を負いながら業務に従事する 「高い責任」となると、「やたらノルマが高い」「仕事がハード」「神経を使う。緊張感が高い」も度

就職試験・面接が進んでいる途中で降りてもいい---パート・アルバイトから正社員へのステップ---

イメージ
TOP パート・アルバイト、派遣社員、ニートから正社員へのステップ 就職試験・面接が進んでいる途中で降りてもいい- だって、実際に見て、初めてわかることもたくさんあるのだから 【エネルギーが必要な既卒者の就職】 新卒で正社員に応募する場合、学校などがサポートしてくれます。会社側も熱心に応募者をかき集めます。 周りの動きに合わせているだけで、内定がとれ、そのまま正社員として勤めている人も多いでしょう。 ですが、そのタイミングを外すと大変です。既卒者となり、非正規雇用(パート・アルバイト、派遣社員)などからでは、正社員になるための入り口は極端に狭くなります。自分で力を奮い起こし、求人を探し、応募することになります。 続きを読む 折りたたむ 【「自分の方から断る」は可能】 そうやって見つけた求人ならば、「応募できる」ということだけでホッとし……企業説明会に参加できれば、それでホッとし……最初の面接をクリアしたら、またホッとするでしょう。 おそらくは、「自分の方から断る」ということは、思いもよらないのではないでしょうか。 でも、断っていいんですよ。辞退していいんですよ。さらには、内定辞退だって、ありです。 確かに新卒の場合に比べて、応募できる企業は減っています。ですが、実際に足を運んでみて、また、面接官や応対係になっている社員と話をしてみて、「あまり魅力のない会社だな」と判断できるようならば、自分の方から途中で断ち切っていいのです。 【落ちた、途中で辞退した……でも、情報は積み重なっているはず】 そうやって断ったのが正解だったかどうか……正直のところ、それはわからないです。「そこに就職していたら、自分の将来はどうなった」なんて、簡単にいえることではないです。 でも、「受けてみた結果、気に入らなかったので、次の面接は行かなかった」は選択肢から排除する必要はないです。 また、自分から辞退しなくても、向こうから落とされることもあるでしょう。大抵の人は、この方が多いですね。 でも、よほど回数が重ならない限り、「会社などを見る目が肥えた」といった効果はあったはずです。ひょっとしたら、ほかの応募者を見て、「面接はあのように受け答えすればいいのか」と参考になることもあったはずです。 逆の極端な例を挙げてみましょう。逆にろくな

就職関連の情報とどうつきあうか---パート・アルバイトから正社員へのステップ---

イメージ
TOP パート・アルバイト、派遣社員、ニートから正社員へのステップ 就職関連の情報とどうつきあうか 嘘の情報と、「パロティング」に要注意 【情報は多ければいいというものではない】 求人情報は、ハローワーク、求人誌、ネット上などで見つかります。登録すれば、職業紹介会社のものも見られます。 面接の受け方、履歴書の書き方、筆記試験の準備の仕方なども、いろんなサイトもあれば、本もたくさん出ています。このサイトもそれらのひとつですね。 ただ、情報は集めれば集めるほどいいわけではありません。いい加減なものもあれば、ウソもあります。 ウソの代表は「ブラックリスト」です。「企業や業界を超えて共有されている、採用不適格者の名簿」とされているものです。 そんなものありません。少しでも社会人経験(正社員としての経験)がある人ならば、だれでも即断できることです。 フリーター、バイト・パート、派遣社員といったように、会社内で働いていても、“端”の方にしかいたことのない人は、けっこう引っかかってしまいます。 人生経験・社会人経験が乏しいのは仕方のないところですが、それらを限界まで発揮させ、自分の経験や実感の上でおかしいものは排除していかなければいけません。 続きを読む 折りたたむ 【職業紹介会社に押し切られない】 自分自身の判断では、「あやしい」「おかしい」と思っても、周囲の人の一言で安心してしまうような場合があります。それで、しばしばそれも間違った方向に持って行かれます。 それらのひとが、あなた自身よりも詳しいとは限らないし、あなたのことを心配しているとは限りません。「関心もないし、無責任だからこそ、簡単に答えを出せる」ということさえ、珍しくありません。 特に警戒しなければいけないのが、職業紹介会社です。 職業紹介会社は、求人情報をたくさん持っていますし、しっかりサポートもしてくれます。面接での受け答えの仕方、履歴書の書き方などまで面倒を見てくれるでしょう。 ですが、彼らの最終的な目的は、「就職を決めさせて、会社側から手数料をもらう」です。中には、こちら(求職者)の希望や、相手(会社側)が欲しがっている人材かどうかもおかまいなしに、話をまとめてしまおうとする職業紹介会社や担当者もいます。 利用する価値はありますが、任せっきりに

応募する---パート・アルバイトから正社員へのステップ---

イメージ
TOP パート・アルバイト、派遣社員、ニートから正社員へのステップ 職業について考える 応募した後からでもいくらでも引き返せる。どんどん軌道修正していく 【就職試験・面接を「相手主導で進む」とは思わないこと】 パート・アルバイト、派遣社員を「気楽でいい」としたり、そこからぬけ出すために動き出すことができない人の中には、「終身雇用(定年まで勤める前提)だから、慎重に選ばなければいけない」「応募するからには、絶対受かりたい」といったことで、やたら緊張感を高めている場合があるかもしれません。 確かに、「どこを受けるか」は慎重に選ばなければいけないし、採用通知は欲しいでしょう。 ですが、覚えておいたほうがいいのは…… 「雇ってください、採用してくださいと、こちらからお願いしているからには、相手に自分をチェックしてもらうだけ」と思ってはいけない ……です。 「相手が『ノー』というまで、面接などは進む」と思っていませんか? こちらから(応募者)から「ノー」と言っていいんですよ。 会社見学をしたり、面接が進むに従って、初めて見えてくることがあるはずです。「この会社はダメだ」と思ったら、そこで辞退すればいいのです。「ダメだ」の理由はいろいろなものが考えられるでしょうし、何か勘が働いて「どうもこの会社印象がよくないな」であっても、自分の方からストップすればいいのです。 続きを読む 折りたたむ 【「練習用の採用試験・面接」と割りきってみる】 「自分から『ノー』と言っていい」ということがわかっていれば、「いくつかの企業の求人を練習に使ってみる」という割り切り方もできるはずです。 そこが本命の会社ではなくても、応募してみるのです。 「面接でなにを聞かれるか」「ほかの人(ほかの応募者)はどんな応対をしているか」はネットなどで調べるよりも、全く段違いにはっきりするはずです。 「面接にはどんな服装で行くか」にしても、一目瞭然です。 【お手本になる人が見つかるかもしれない】 この時にチェックすることは、大きく分けてふたつあります。 「応募した会社サイド」と、「一緒に受けた人サイド」です。 「会社サイド」については、「会社見学」などとして社内が見られる機会が用意されていることがあります。そうでなくても、単に面接や筆記試験で出入り

職業について考える---パート・アルバイトから正社員へのステップ---

イメージ
TOP パート・アルバイト、派遣社員、ニートから正社員へのステップ 職業について考える 就職活動の最初の時期は、会社訪問・面接・筆記試験を情報収集と割り切る 【情報はどこまで大事か?】 もし、教科書的に話を進めるのならば…… 世の中にはたくさんの職種や業界があります。まずは、ハローワーク、職業紹介会社、求人誌などを使って、「どんなものがあるか」をしっかり調べましょう ……ということになるのだろうと思います。 ですが、これが正解かどうかは、疑問を持っています。 昔はかなり狭い範囲から仕事を選び、就職するのも珍しくなかったと思います。「おじさんが先にその会社にいた」「家から通える就職先はそれぐらいだった」もあれば、「家業がそれだった。親の仕事を手伝い始めた」もあります。 それで「選ぶ先を間違えた」といった例が特に増えるわけではないような気がするのです。 また、強力な学歴を手にしていて就職先は選び放題、情報もしっかり収集したはずの人間が、わざわざ自分には合っていない(と私からは見える)職種や会社を選んでいる例も、すぐにいくつか頭に浮かびます。 私のいた業界への就職を学生らから相談されたことがありました。明らかに向いていないし、業界へも間違ったイメージを持っているので、「やめたほうがいい」と引き留めたこともあります。その人たちは何社か受けて全滅でした。 おそらくは、どこかに受かっていても、長続きしていなかったと思います。 結局いいたいのは、「情報をたくさん持っていても、役に立たない人もいる。むしろ、そのせいで間違った選択をする場合さえある」です。 続きを読む 折りたたむ 【情報収集はどこが一番か……そんなことわからない】 とはいえ、「今、具体的に気になる職業や職種、会社はない」「採用試験・面接といっても、どこを受けに行っていいのかわからない」というのであれば、まずは手当たりしだいに求人情報を見るしかありません。 その求人情報は、ハローワーク(公共職業安定所、職安)、職業紹介会社などが用意しています。また、会社やお店、工場などが自身でネットや新聞などに求人広告を出している場合もあります。 特に職業紹介会社の場合、そこに登録しなければ、肝心な部分の求人は見ることができません。職業紹介会社も商売ですから、そういった

正規雇用(正社員)への覚悟を決める---パート・アルバイトから正社員へのステップ---

イメージ
TOP パート・アルバイト、派遣社員、ニートから正社員へのステップ 正規雇用(正社員)への覚悟を決める あまり先のことを想像しても当たらないが、せめて「10年先の時点で必要な収入」ぐらいは考える 【「正社員のほうが得」という結論がないと、正社員になる動機も持てない】 無職ならばもちろんのこと、パート・アルバイト、派遣社員で働いている場合、「弱い立場に追い込まれている」「将来が不安」「正社員と同じような仕事をやっているのに給料が安い」と感じているでしょう。 なんとなくの不満ではなしに、まずはそれらをはっきりさせましょう。 非正規雇用(パート・アルバイトなど)のメリット・デメリットを考え、正社員になることで、どのデメリットが解消され、どのメリットを失うかを予想しなければいいけません。 それらをトータルしてみて、「正社員になることのメリットが上回る」と見えてこないと、モチベーション(動機)が持てません。 おそらくは長期化するだろうし、嫌な思いをすることもあるであろう、正社員への就職活動も乗り越えることができません。 続きを読む 折りたたむ 【今安定してぎても、親が頼りでは自立できていないだけではなく、将来も不安定】 今、20代の人の半数が非正規雇用か無職、残りの半数が正社員だそうです。 このぐらい非正規雇用も決して珍しいものではなくなっています。なかなか「自分は割を食っている(損をしている)」という実感は持ちにくいかもしれません。 また、「パート・アルバイトの生活でも困っていない」という人も少なくないでしょう。 ですが、その今の生活は自分の力で作っているものですか? また、今の状況はこれからも続きますか? 「今、不都合や不安は抱えていない」という人の多くは、親と同居しているのではないでしょうか? ならば、「自分が自立できていないという何よりの証拠」です。しかも、「いつまでも当てにできるものではない」です。 10年先20年先を冷静に考え始めると、むしろ不安のほうが大きくなるように思うのですが…… もちろん、あまり先のことを考えてもわかりません・当たりません。ですが、せめては5年先10年先ぐらいは考えてみましょう。また、あれこれ考えるのが難しいように思うのならば、「その時点でいくらの収入が必要か」から考えてみてはど