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就職活動の最初の時期は、会社訪問・面接・筆記試験を情報収集と割り切る
【情報はどこまで大事か?】
もし、教科書的に話を進めるのならば……
世の中にはたくさんの職種や業界があります。まずは、ハローワーク、職業紹介会社、求人誌などを使って、「どんなものがあるか」をしっかり調べましょう
……ということになるのだろうと思います。
ですが、これが正解かどうかは、疑問を持っています。
昔はかなり狭い範囲から仕事を選び、就職するのも珍しくなかったと思います。「おじさんが先にその会社にいた」「家から通える就職先はそれぐらいだった」もあれば、「家業がそれだった。親の仕事を手伝い始めた」もあります。
それで「選ぶ先を間違えた」といった例が特に増えるわけではないような気がするのです。
また、強力な学歴を手にしていて就職先は選び放題、情報もしっかり収集したはずの人間が、わざわざ自分には合っていない(と私からは見える)職種や会社を選んでいる例も、すぐにいくつか頭に浮かびます。
私のいた業界への就職を学生らから相談されたことがありました。明らかに向いていないし、業界へも間違ったイメージを持っているので、「やめたほうがいい」と引き留めたこともあります。その人たちは何社か受けて全滅でした。
おそらくは、どこかに受かっていても、長続きしていなかったと思います。
結局いいたいのは、「情報をたくさん持っていても、役に立たない人もいる。むしろ、そのせいで間違った選択をする場合さえある」です。
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【情報収集はどこが一番か……そんなことわからない】
とはいえ、「今、具体的に気になる職業や職種、会社はない」「採用試験・面接といっても、どこを受けに行っていいのかわからない」というのであれば、まずは手当たりしだいに求人情報を見るしかありません。
その求人情報は、ハローワーク(公共職業安定所、職安)、職業紹介会社などが用意しています。また、会社やお店、工場などが自身でネットや新聞などに求人広告を出している場合もあります。
特に職業紹介会社の場合、そこに登録しなければ、肝心な部分の求人は見ることができません。職業紹介会社も商売ですから、そういった形で「囲い込み」をするのは仕方のないところです。
いずれも一長一短です。「どこで探すのが一番か」はわかりません。自分にとっての「当たり」がどこに入っているかもわかりません。同じ場所のハローワーク、同じ職業紹介会社でも、たまたまどんな担当者が付くかだけでも随分変わってしまいます。
私の方からは、「注意しながら、利用しましょう」といえるだけです。
【「見るだけ見て、次回の面接や内定を断る」も頭に入れておこう】
これが済んだら、実際に応募してみましょう。
この時に大事なのは、ハードルを上げ過ぎないことです。「この一発で決める(採用される)」「将来の間違いない会社を選ぶ」「好条件をできるだけ勝ち取る」などと気負い過ぎると、第一歩が踏み出せなくなります。
「求人情報は情報といえるほどのものではない。そんなものだけで判断するのは、かなりのむちゃ」というのも、頭の隅に入れておきましょう。
特に、ニート、パート・アルバイト、派遣社員などの経験がない人が正社員となるには、大企業はあまりに入り口が狭いです。たいていは中小企業になるはずです。ならば、事前に手に入る情報量もたかが知れています。
会社見学・面接・筆記試験のどれであっても、社内を見たり、たとえ人事部員だけでも社員と接触するのも情報収集です。まっとうな会社であれば、こちらからの質問も十分に受け付けてくれるでしょう。
それらの結果、「ここで働けたらいいな」と思うこともあれは、その逆もあるはずです。
「この会社NG」となったら、その先の面接を辞退してもいいんですよ。内定が出たあとだって、辞退すればいいのです。
それがわかっていれば、「会社や職業に対する目を肥やすために、就職試験・面接を回ってみる」というところまでハードルを下げられるはずです。
もっと知る
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- 自分自身の長所・短所を整理しておく☜
- ハローワーク、職業紹介会社を回る☜
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