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2月, 2015の投稿を表示しています

「契約更新しないといってあったのに」「契約と仕事内容が違う」のを押し切られるのは、なぜ?

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TOP 職場に入ってから 契約期間中の辞め方 営業さんに話を押し切られるのは 人材派遣会社を相手にするときは、必ず「言質を取る」 このサイトにコメントを寄せてくれた人とのやりとりや、よそのサイトにも書かれていることで、いつも不思議に思っていることがありました。 「契約更新しないといってあったのに、勝手に更新されていた」ということがしばしば起きているのです。 何でそんなことを許してしまうのか??? 「ほとんど詐欺師かヤクザのような営業さんに手玉に取られている」といえばそれまでです。 「それにしても……」と、状況をいろいろ想像しているうちに、「こういった派遣社員たちは『言質を取る』ということ知らないのだ」で説明がつくような気がしてきました。 【「言質」とは】 ・約束が守られない時に必要になる「言質」 「言質(げんち)」とは「言葉の人質」という意味です。辞書には「後に証拠となる言葉」といったように出ています。 「口約束」に近いような意味です。ですが、それよりも強い面を持っています。 もし相手が約束を守らなければ、「言質を盾にとって、約束を守らせる」といったことだってやります。 続きを読む 折りたたむ ・子どものケンカにも出てくる あまりなじみのない言葉かも知れません。ですが、実は子どもだって、その存在は気づいています。 口ゲンカでのお決まりのフレーズに、「私がいつ、そんなことをいった? 何時何分、どこで、なんていったか、ちゃんといってみろ」なんてものがあります。 実はこれは、「私は言質を取られていない」ということの確認です。 「自分は“人質となるような言葉”をお前に与えてはいない。だから、責任をとったり、要求をのむことをしない」ということです。 【営業さんとの話には、言質を取る】 ・用心しなければならない相手との話には必要になる 「契約更新しないといってあったのに、勝手にされていた」と押し切られてしまう…… 体調が悪いので辞める話をした。「代わりの人が見つかれば辞めていい」と聞いていたのに、営業さんは忘れていた…… 契約内容と違うので、文句をいったが、音さたがない…… 派遣会社との行き違いや、派遣会社側の誠意のない対応はいくらでも例があるでしょう。誠意のないやつを相手にするほど必要になるのが

派遣社員・パート・バイトのバックレと損害賠償

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TOP 労働者側がどんどん不利になるわけ 人材派遣と国・産業界 バックレと損害賠償 「簡単に辞められたくなかったら、正社員を雇っておく」は、雇用者・使用者側の当然の心得 バックレをやってしまった人、バックレをしようかと考えている人が、気になるのが…… ①相手が仕掛けてくる電話攻勢を逃げ切れるか ②損害賠償を請求されないか ③業者間に出回っているという“ブラックリスト”に載ってしまって、よその業者にも雇ってもらえない ……といったところでしょう。 これらは派遣社員に限らず、パート・アルバイトでも心配する人もいるでしょう。ですが、特に派遣で多いです。 というのは、派遣の場合、求人内容が全くの嘘であることが当たり前になっています。職場を見てから初めて、「だまされた」と気がつく人がたくさんいます。「逃げ出したい」と思うのは無理のないところです。 派遣社員にとってバックレは、パートタイマー・アルバイター以上に、変な意味で“身近”な問題なのです。 【具体例があるのは、「電話攻勢」だけ】 ・損害賠償はビビっている人の話ばかり この3つ、あきらかな違いがあります。 ①の「電話攻勢」は現実にあります。私の周りでもありましたし、ネット上を見れば無数に具体的な話がみつかるでしょう。 が、②の「損害賠償」は具体例を聞いたことも見たこともありません。「そうなるのではないか」とビビっている人の話ばかりです。 続きを読む 折りたたむ ・だれも見たことがない「ブラックリスト」 ③の「(業者間でやりとりしている)ブラックリスト」も同様です。「載るらしい」「載ったら困る」というだけで、「ブラックリストを見た」とか「ブラックリストを持っている」という人の話はゼロです。 これだけ、人材派遣会社の「営業さん」たちも暴露話を公開しているのにもかかわらず……です。 まあ、こういった話をしてしまうと、そのうち偽物の営業さんが登場して、「おれは持っている」とでも、いいそうではありますが。 【法務省HPの判例集でも出てこない損害賠償】 ・採り上げられているのも、勘違いだったり、具体性がなかったり 損害賠償に関しては、まれに、「損害賠償を求めて、人材派遣会社が裁判を起こした例が1件ある」といったような記述もあります。 が、こういった場合でも

派遣先を辞めるのに自分を責める必要はない。“ブラックリスト”はないが、バックレはNG

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TOP 職場に入ってから 契約期間中の辞め方 辞めるのに自分を責める必要はない 辞めさせないのは「契約があるから」ではない。あなたが派遣会社には「金ヅル」だからです ネット上の相談コーナーを見ると、「仕事がきつすぎる」「求人内容と実際の仕事が全く違う」「職場の雰囲気が悪い」「人間関係にうんざり」など様々な理由で「辞めたい」という話がいくらでもあります。 「出勤初日から、もう行く気がなくなった」だって、決して珍しくありません。 こういった相談を持ちかける人に共通するのは、「契約違反ならないか」「人材派遣会社に迷惑を懸けることになるのでは」という心配をしていることです。 たいていは、自分自身を責めるような雰囲気です。 「人材派遣会社はヤクザがやっていると聞く。危ない目に遭わないか」と考える人だっています。 【あなたが辛い思いをして1,000円稼ぐたびに、何もしていない人材派遣会社に500円近く入る】 ・あなたが期待を裏切ったわけではい 自分を責める必要はありません。理由は簡単です。 人材派遣会社はあなたと職場のマッチングをするのが仕事です。あなたがよくない状況にあるのは、マッチングの失敗だからです。 つまり、「環境のよくない職場にあなたを送り込んだ」か、「その職場には合わないあなたを選んでしまったか」が、今の状況です。 というよりも、マッチング自体をしていません。 あなたの仕事能力は、形ばかりのスキルチェックをしたか、それさえなかったのではないでしょうか。さらに、あなたの職場に関する希望や抱えている不安も無視する……というのが、一般的な人材派遣会社です。 続きを読む 折りたたむ ・なにもしていないのだから、これは“ピンはね” あなたが、そんな苦労をしているのに、なにもしていない人材派遣会社には、派遣料が入り続けます。 あなたの時給が1,000円だとすると、その度に500円弱程度です。1,500円ならば、700円ほどです。これがあなたがその派遣先にいる限り続きます。 「後のフォローも充実」なんて、どこもただの宣伝文句です。苦情を言おうが、相談を持ちかけようが、「もう少しがんばってくれ」としか返事はしないでしょう。 連中が金額にふさわしいことをやっていると思いますか? 「ばからしい」と思うほうが正

人材派遣で、行った初日から辞めたくなる理由

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TOP 職場に入ってから 契約期間中の辞め方 初日から辞めたくなる理由 ダマされて連れてこられた……と分かれば、逃げ出したくなるのは当たり前 私がいた派遣先では、私以外の5人全員が、1日でいなくなりました。派遣先へも人材派遣会社へも連絡はなしです。いわゆる「バックレ」です。 同じ持ち場に来た人は、「昼食に行ってきます」といって、作業服のまま消えました。わずか4時間ほどいただけ、ということになります。 でも、これだけの時間があれば、「ここはおかしい」「求人の内容と違いすぎる」「体が持ちそうにない」「仕事内容から考えて時給が安すぎる」と判断するには十分です。その人には「それでもがまんする」というだけの理由がなかったのでしょう。 【人材派遣には“ダマし”がつきもの】 ネット上を見ても、「まだ1日行っただけですが、派遣を辞めたい」といった話が無数にあります。「まだ1週間ですが……」、「まだ1か月ですが……」ならば、「そこまでは我慢して行ったのか」と思ってしまうぐらいです。 理由は様々でしょう。が、状況としては「様子が分からないまま、あれよあれよと話が運んで、気が付いたら派遣先にいた」は共通するのではないでしょうか。 職場の様子は応募者には分からないようになっています。はっきりいって、わざとそうしています。分かってしまうと、だれも応募しなかったり、辞退者が出るからです。 人材派遣会社が考えていることは、「自分のところが送り込んだ人が、ちゃんと働いてほしい」でありません。「一人でも多く送り込みたい」です。しっかり役に立っていようが、足手まといになっていようが、派遣先から支払われる派遣料金は同じですから。 続きを読む 折りたたむ 【「未経験者OK」なんてただの方便。頭数が欲しいだけ】 そう分かってしまうと、求人広告にある「未経験者OK」とか「だれでもできる簡単な仕事です」は安易に信じてはいけないことが分かってくるでしょう。 では、なぜ、応募者は簡単に引っかかってしまうのでしょうか。 今の時代であれば、どこかに応募する際には、ネットでその勤務先の状況を調べてみるでしょう。よほど小さな会社でない限り何らかの情報は得られます。 が、人材派遣の場合、勤務先(派遣先)の名前は完全に伏せられています。場所も最寄り駅が分かればいい方

派遣契約を勝手に更新される。あなたの期間終了はだれにとって痛手か

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TOP 職場に入ってから 契約期間中の辞め方 期間終了は誰にとって痛手か 無断で更新するのは、派遣先のためでも、あなたのためでもなく、営業さん自身のため 少し前までならば、派遣社員の契約更新の問題は、「派遣元は更新するようなことをいっていたのに、時期が来たら切られた」「いつもどおり更新と思っていたら、そうではなかった」というのが多かったように思います。「派遣切り」の一つのパターンです。 が、最近は逆に、「『辞める。契約は更新しない』と伝えてあったのに、勝手に契約が延長されていた」「知らないうちに更新されていた」といった例が増えています。 どちらであっても、「派遣さんたちは、派遣元の都合のいいように扱われている」ということでは変わりありません。 【あなたが辞めると、「派遣先が困る」よりも、本当は「自分の立場が悪くなる」】 ・あなたは派遣元の“金ヅル” 人材派遣会社や営業さん(担当者)にとって、派遣さんはあまりにおいしい“金ヅル”です。 何しろ、仕事内容をダマして連れてきて、送り込んでおきさえすれば、あとは何をしなくても派遣料金が支払われます。 「就業後のフォローも万全」なんて、宣伝している派遣元もあります。が、その「フォロー」の内容って、具体的に聞いたことがありません。 続きを読む 折りたたむ ・勝手に契約更新する理由 今の状況では、この“金ヅル”をコンスタントに手に入れるのが困難なようです。 1人が契約終了して、それで派遣先も「派遣さんを使うのも、これで終わり」となれば問題は小さいでしょう。 ですが、なかなかそうはなりません。派遣先から「次はいないのか」とせっつかれることになります。あまりに長々と間が空くようならば、派遣先から契約を解除されることにもなりかねません。 【正社員と派遣社員・パート・アルバイトの違いを思い出してみる】 ・「いなくなったら困る」のは当たり前 相手にだまされるように契約更新する人に多い理由が、「自分がいなくなったら、派遣先が困る」です。 あなたが辞めると、派遣先が困るのは当然です。必要だから、人材派遣を利用していたのですから。 中には、派遣先の指揮命令者や職場の上司(?)から直接「辞めないでくれ」といわれているような人もいます。 ・自分の契約について派遣先に話す必要はない

「営業さん(人材派遣会社の担当者)が辞めさせてくれない」って……

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TOP 職場に入ってから 契約期間中の辞め方 営業さんが辞めさせてくれない 「ダマして連れてきた」のだから、「ダマして辞めさせない」ぐらいやる 「契約の途中だけど辞めたい」という場合、確かにそれなりの理由は必要でしょう。 「体調が悪い」「契約(就業条件明示書)と仕事の内容が全く違う」などは、十分にこの「それなりの理由」でしょう。 ですが、なかなか営業さん(人材派遣会社の担当者)の方はすんなりと、ウンとはいってくれないようです。 それどころか、「『契約更新はしません』といってあったのに、勝手に更新の手続きをされてしまった」だって珍しくありません。 つまり、派遣さんはこれ以上ないぐらいのまっとうな理由があっても、辞めるのに一苦労なのです。 【いつからダマされているのか考えてみる】 ・求人内容からして、ウソだったのでは? まず、思い出しておく必要があるのは、「人材派遣会社も営業さんもウソも平気」ということです。 だいたい、求人広告からして、書いてある仕事内容と実際の仕事内容は一致しません。 「簡単な検査」「だれにでもできる」「未経験者歓迎」「職場の先輩が親切にお教えします」などなど、「実際に行ってみると大違い」ということが当たり前にあります。 続きを読む 折りたたむ ・相手は信頼できるような人間か? 営業さんたちは、驚くほど自分の担当企業のことを知りません。求人広告の仕事内容と、実際がどれだけずれているかも全く興味がありません。 「何でもいいから、適当に書いておく」というのが常態化しています。 派遣先の方でも、「仕事内容は適当に人材派遣会社に伝えて、実際には何をやってもらうかは後から考える」というのが珍しくありません。 両者とも、「ダマして連れてくる」というのに、何のためらいもありません。 【“金ヅル”をつかんだら、後は手間を掛けない】 ・いてさえくれたら、派遣料金は同じ ダマして連れてきたら、営業さんが次に考えることは、「いかに手間をかけずに、いつづけさせるか」です。 体調の悪い人が、ふらふら状態で職場にいても関心がありません。役に立っていなくても、職場の嫌われ者になっていても関係ありません。 何しろ、どれだけ仕事のできる人も、できない人も派遣料金(派遣先から派遣元への支払い)は同じ額ですか

ブラックリスト そんなもの人材派遣・バイト・パートにはありえない

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TOP 人材派遣を知る 人材派遣の用語 ブラックリスト ブラックリストは、大手業者には個人情報保護法違反。中小は作る能力もない 「バックレをやったら、業者らのブラックリストに載る」 「いくら面接を受けても採用されない。ブラックリストに載ってしまったらしい」 ……などなど、ネット上を見ると、人材派遣やバイト関連のネタとして、ブラックリストがよく採り上げられています。 中には、正社員の採用試験や面接をバックレて(無断欠席して)、「ほかの会社にまで採用されなくなった。ブラックリストのせいらしい」なんて悩んでいる人までいます。 このサイト内で何度も書いていますが、「人材派遣・パート・アルバイト、さらには正社員、どの世界にもそんなブラックリストなど存在しません」。もしそんなものを作っていたら、その業者らは個人情報保護法に引っかかります。 【ブラックリストについてのおさらい】 ・世間でいわれているブラックリスト 「ブラックリスト」とは、最も単純に言えば、「NGの人たちの名簿」でしょう。 これは個人が頭の中で「嫌いなやつら」と名前を挙げていても、一種のブラックリストです。 また、17世紀の英国王・チャールズ二世が作ったという「父・チャールズ一世を死刑台に送った、報復すべき裁判官たちの名簿」というのも、ブラックリストです。この名簿に載った裁判官は後に死刑・終身刑になりました。 続きを読む 折りたたむ ・社内での記録は当然あるが、それはブラックリストというほどのものでない 人材派遣・バイト・パートなどで、「ブラックリスト」と話題にされているのは、2種類あるようです。 ひとつは、「派遣会社やバイト紹介業者が単独で持っていたり、その社内の本社や営業所で共有しているもの」。これは、当然あるでしょう。 ただ、そんなものにわざわざ「ブラックリスト」などと大げさな名前を付けることはありません。これは単に「記録」です。 「バックレたことが記録に残っていて、そのせいでその業者は二度と使ってくれなかった」なんて、そんなのは当たり前の話でしょ? ・問題になるのは、業者間で共有しているもの もうひとつは「業者間で共有している」とみんなが懸念しているもの。「A派遣会社で1年前にバックレた。その情報がB派遣会社にも伝わっている」なんて話