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- パート・アルバイトからの正社員へのステップ
- 抜けだせずに、パート・アルバイト、派遣社員を選ばなければいけない時もある
- 人材派遣会社を使うとき・派遣社員として働くときの注意
パート・アルバイトより時給が高いのはメリット。デメリットの多さは覚悟しておく
【時給の高さならば人材派遣だが……】
どうしても正社員になれず、非正規雇用の労働者を続けるとき、「パート・アルバイト、派遣社員、契約社員(臨時社員)のどれを選ぶか」といった問題が出てきます。
まず、契約社員・臨時社員はその契約内容次第ですので、全部まとめて「こういう傾向がある」というのは難しいです。また、募集もそうは多くありません。
現実には、「パート・アルバイトか、派遣社員か」ということになるでしょう。
人材派遣は問題の多いシステムですが、ほんの少しですが、パート・アルバイトよりもいい点があります。「いい点」といいながら問題も多いので、おそらくは「安直でいいのならば、使いやすい点」というべきでしょう。
(1)同じ仕事ならば、パート・アルバイトよりも人材派遣のほうが給料が高いことが多い、一応のメドとしては、1.3倍程度。
(2)すぐに仕事が見つかる
(1)はしっかりとしたデータがあるわけではありません。目にした中で「まだしも話の出どころがはっきりしている」と思えた日経新聞の記事からです。飲食・介護といったパート・アルバイトも敬遠するような業界を取材した時の話として出ていました。
(2)派遣先はとにかく人が欲しくて、適当な仕事内容などを人材派遣会社に伝えます。人材派遣会社は、「送り込んだ人がちゃんと役に立つかどうか」にはほとんど興味がなく、「 1人でも多くの人を送り込んで、1件でも多い派遣料金を手にする」といったことをやります。つまり人任せにしたのと、任された側の不誠実さのおかげで、いい加減に人が集められるのです。
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【人材派遣会社・派遣社員の問題点】
人材派遣会社を通して働くことの問題点は、このサイトの本題ですので、ほかのページに数多く挙げています。ここでは特に気になることだけを挙げておきます。
(1)間に人材派遣会社が挟まるために、システムが複雑。職場に問題があった時は、本来は人材派遣会社が対処するのが建前だけども、実際には「がまんしてくれ」しかいわない。派遣期間終了でやめていいときでも、「後任が見つかるまで待ってくれ」など、あの手この手で継続させようとする。ひどい時は勝手に契約書を作って(もちろん法律上無効)、知らない間に契約更新したことにする。
(2)「簡単な検査」「仕分け作業」「マシンのオペレーター」「初心者歓迎」「職場の先輩が優しくお教えします」など、求人広告に書いてあるものは基本的にウソ。派遣先との打ち合わせもなく、人材派遣会社が勝手に書いている可能性が高い。
(3)ニセの求人である「空求人(釣り求人、釣り広告)」が多い。いろいろなパターンがある。例えば……ありもしない求人広告を出す。もちろん、仕事内容・時給などはでっち上げ。応募者がきたのを見てから、その人の個人データを手に、「こんな人が登録しています。どうですか」と売り込みに回る。見つかれば、そこに送り込む。もちろん、仕事内容・時給は事前のとは違う。見つからなければ、さんざん待たせた揚げ句、「あなたには無理のようです。不採用」となる。
【それでも派遣社員として働くならば、割りきっておく】
これらのことは何度か派遣社員として働いたことのある人は、すでに経験していることでしょう。
もし、「人材派遣会社を使うのは今回が初めて」だったり、「幸いこんなひどいところには当たったことはない」という人は、先に覚悟しておきましょう。
自分の身を守るためにすることは、全体的には「労働に関する法律のポイントになるところは押さえておく」です。
このポイントはそうは多くはありません。
その中でも、特に役立ちそうなものをひとつだけ挙げておくと……
・「就業条件明示書」(仕事内容などを説明した書類。といっても紙切れ一枚。働き始める時に作る)にある仕事内容と、実際の仕事が違えば、すぐにでもやめることができる。やめた側の責任はゼロ。
……です。
先程も申し上げたように、事前の話と、実際の仕事内容が違うのは当たり前にあります。こちらに都合よく考えれば、「いつやめてもいい切り札を最初から持っている」ということになります。
ただし、求人広告と就業条件明示書で食い違っていたら、就業条件明示書が優先されます。「求人広告とは食い違っているけど、就業条件明示書を作るときに、あなたはそれを受け入れた」ということになってしまいますので、この点は注意が必要です。
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それでも人材派遣会社を利用するなら
「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る
あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには
非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す
就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す
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