労働者派遣の歴史①・戦前&敗戦直後

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労働者供給業(人材派遣)は戦前は許可制。敗戦直後は禁止


労働者派遣は戦前、戦後間もなく、現在と法律の上でも大きく扱いが変わってきています。

【「人入れ稼業」「人夫請負業」が生き残っていた戦前】


職業紹介に関しては、ほぼ市町村や国が独占的にやるように法整備がなされています。

まず、大正10年(1921年)に発布された「職業紹介法」では、職業紹介ができるのは、原則として市町村に限られました。

昭和13年(1938年)に「職業紹介法」が改正されます。これで職業紹介所はすべて国営化されました。

今の人材派遣に当たる「労務供給事業」に関する規定ができたのもこの時です。「地方長官の許可があれば可能」と明記されました。が、許可を得るのはさほど難しいものではなかったようです。前近代的な労働関係の温存を国も許していたと考えていいでしょう。

労務供給事業は、古くは「人入れ稼業」「人夫請負業」と呼ばれ、中間搾取や強制労働などの温床にもなっていました。ちなみに、暴力団の山口組は大正時代に神戸港の人夫請負業としてスタートしています。

職種としては、人夫、仲仕(港湾労働者)、土工、大工・左官、看護婦、運転手、店員など幅広くありました。

それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

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