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- パート・アルバイト、派遣社員、ニートから正社員へのステップ
- 正社員になったからといって問題解決ではない
- こんな会社ならば、正社員であってもやめたほうがいい
正社員ならではのメリットがないような状況だってありえる
【正社員の定義】
「正社員とはどんなもの」とはっきりといえますか?
ほとんどの人は、求人広告にある「正社員募集」の文字を見て、「それに応募して採用されたら、正社員だろう」ぐらいのところではないでしょうか。
実は「正社員」は法律などでしっかりと定義が決められたものではありません。
厚生労働省が出している文書の中から、定義になりそうなものを抜き出すと……
直接雇用であり、期間の定めがなく、社内の他の雇用形態の労働者(役員を除く)に比べて高い責任を負いながら業務に従事する労働者
……です。
これに付け加えたほうがいいのは、「福利厚生が用意されていて、それをフルに受けることができる」です。
逆にいえば、これらの状況なっていないのならば、たとえ募集が「正社員」となっていても、そうは考えないほうがいいです。
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【その「正社員」は本当に正社員か?】
・直接雇用
「自分の職場になっている会社やお店から、直接給料をもらっている」です。これは間違いようがないでしょう。これは正社員ではなく、パート・アルバイト、契約社員でも普通はそうです。
そうなっていないのは、「雇い主=人材派遣会社」「職場&仕事上の指示を受ける相手=派遣先」となっている人材派遣だけです。
・期間の定めはなく
少し間違いやすい表現かもしれません。「1年契約」や「2年ごとの更新」とはなっていないもののことです。「定年制」のことを指していると考えればいいでしょう。「60歳定年ならば60歳まで、65歳定年ならば65歳まで、特に新しい取り決めをしなくても働き続けることができる」ということです。
ですから、「みんな3年も持たないぐらいでやめてしまう。新しい人が来たと思ったら、すぐやめて、また次の人を雇う。その繰り返し」という職場では、「期間の定めはなく……」も意味をもちません。
・高い責任を負いながら業務に従事する
「高い責任」となると、「やたらノルマが高い」「仕事がハード」「神経を使う。緊張感が高い」も度を過ぎない程度のものは、覚悟したほうがいいかもしれません。すくなくとも、パート・アルバイトのような気楽さはありません。
ならば「それに応じた給料が出ている」がないとダメです。バカらしいです。
これに含めて考えていのは退職金でしょう。「定年まで勤め上げた」「定年前だったけども、長年勤めた」という人にさえ、ほとんどゼロに近いところもあります。
もうひとつ、「スキルアップを図ってくれる」「社員教育がしっかりしている」「能力に応じたポストを用意してくれる(昇進制がある)」「仕事上の業績の評価をちゃんとしてくれる」といったこともないと、パート・アルバイトと変わらなくなってしまいます。
・福利厚生
「家賃の補助・寮や社宅があって、安く利用できる」「社員食堂が充実していて、安く利用できる」「育児手当がある。育児休暇も十分取れる」といったものです。
特に大事になるのは、休業補償でしょう。「病気になった・ケガをした」といった時にも、いくらかは会社が面倒を見てくれて、職場復帰もちゃんとできる……というのは、パート・アルバイト、派遣社員にはない安心感です。これも企業ごとに大きな違いがあります。
【今の状況が変わる可能性もある】
以上のことは外から見てもなかなかわかりにくいです。それも「これから就職活動をして、どこかに採用されたい。とにもかくにも正社員になりたい」という若い人ならば、なおさら気が付きにくいでしょう。
もし、求職者の目から見て、それがわかるようならば、おそらくは相当にひどいです。内定が出るとこまで来ていても、自分の方からの辞退も考える場面です。
また、「今はよくても、先で全く変わってしまう」という可能性もあります。その業界や会社自体が落ち目になると、給料が仕事内容に見合わわなくなってきます。「安い給料で、こんなに働かされて」という状況ですね。
「福利厚生が削られる」「社員教育がおろそかにされる。あるいは、目的がよくわからない研修ばかりある」といったことも起きるでしょう。
これは予想しきれないです。なにしろ、正社員は10年20年それ以上の期間を見ることになりますから。そレぐらいの期間を見るのならば、社会状況まで変わっているでしょう。
逆に、「今はダメだけど、将来よくなる」もないわけではありません。急成長した会社を後から見ると、そうなっていることはあります。
ただし、今急成長している会社ならば、そこから急に失速して、ダメダメになってしまうリスクもかなり高いです。
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