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「人材派遣」というよりは、「求人広告代行業」ぐらいに思った方が失望しない
その会社の実際を何も知らないまま、こちらは放り込まれるのです。行きの自動車の中という短い時間でも、必死に人材派遣会社の担当者から情報収集しました。
が、担当者の語ることと、その後、見たことは、全部といっていいぐらい食い違っていました。
【私以外の五人全員が一日で退散】
「前にこの工場に行った人が、『もう一度、行きたい。空きはないんですか?』って、言うんですよ。いい会社ですよ」
その言葉に、ほっと一安心していました。
その後、私がいた五カ月ほどの間に、私以外に五人送り込まれました。
が、全員が一日でやめました。早い人は、朝来て、「昼食に行きます」といって、そのまま姿を消しました。
もう一人は、最初から二交代のうちの夜勤。いきなり怒鳴られて、次の勤務日に来ませんでした。
よほど稀有な人の例を挙げてくれたようです。
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【なぜか、賃金の説明を派遣先から受ける】
賃金の内容については、なぜか事前面接“”の場で、勤務先責任者から受けました。夜勤手当がなく、「計算が複雑になるので、昼も夜も同じ賃金にしてある」とのことでした。
私も、「後から考えれば」としかいえませんが、これだけでもたくさんの問題を含んでいます。
夜勤手当がないのはお粗末の極みでしょう。立派に労基法違反です。「計算が複雑になる」がいい訳になるようなことではないです。
また、そんな程度が手間になるぐらい、賃金計算そのほかのシステムを作る能力もないような会社でした。
【労働環境を把握しようという気はないらしい】
そもそも賃金は、人材派遣会社が労働者に払っているはずです。勤務先が干渉することではありません。もし私が説明を受けるのならば、人材派遣会社からのはずです。
また、勤務中の休み時間についても、勤務先から受けました。「これでトータルで何時間あるから、労基法は満たしている」といった話が口早にされました。
後で派遣元の担当者に再確認しました。が、「私もよく分からなかった」との返答でした。
「送り込んだ人の労働環境がちゃんと整備されてるかどうか」に関心を持っていない証拠といっていいでしょう。いっしょになって説明を受けていること自体がおかしいです。
「それを事前に把握しておいて、守られているかどうかチェックするのも、あなたの仕事でしょう」といいたいところです。
【「人材派遣」と言えるような作業はしていない】
やはり人材派遣会社というのは、「本来あるべき姿で仕事をやっていない」というしかないです。
では何をやっているかといえば、せいぜいが「求人広告代行業」でしょう。少なくとも、その時の担当者のやっていたことはそうでした。
ちょっと極端な担当者の話をしたかもしれません。が、「そういうことも、ありうる」ぐらいには考えておいた方がよさそうです。
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