いざとなったら使い捨ての派遣社員~派遣切り・雇い止めへの対処

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今は大規模な派遣切りは聞かないが、いつそうなるかわからない


「非正規雇用の人が、急にいなくなる」は雇用者側が準備しておくべきこと


契約期間終了で、「もうやめよう」と思っているのに、やめられない人たちがいます。

「営業さん(人材派遣会社の担当者)から、今抜けられると困る。せめて、後任が見つかるまで待ってくれ」といわれた……

「私がやめると、この仕事がわかる人がいない。ちゃんと引き継ぎを考えてあげなければ」……

このようなことが理由になってしまうようです。

ですが、後任が必要ならば、それを探すのが人材派遣会社の仕事です。それでお金をもらっているのですから。

引き継ぎが必要ならば、正社員が気配り・目配りをしておくことです。「非正規雇用(パート・アルバイト、人材派遣)の人には、責任のある仕事、いなくなって職場が混乱するほどの仕事は任せない」というのが、人を使う側の常識です。

「期間終了でもなく、急にやめることになった」という時でも事情は変わりません。「急にやめられるのが困るのならば、賃金などちゃんとした待遇を用意して、正社員を確保しておけ」というだけの話です。

出す人件費は数分の1の非正規雇用の人に、正社員と同じものを求めるのが、心得違いというものです。

2008年末の大量派遣切り


逆を考えてみましょう。

「もう自分がやるような仕事はない」、あるいは「代わりの人がいる」といった時に、「次に働くところが見つかっていないので、もうしばらくいさせてください」といって、相手が承知すると思いますか?

「あんたのために、この職場があるわけではない」といった扱いを受けるのがオチです。

それどころか、契約期間が残っていても、「急に受注する仕事の量が減った」「予算が回せなくなって、人員削減をすることになった」などと、相手だけの事情で首を切られることもあるのです。

その時に、真っ先に解雇の対象になるのが派遣労働者です。

これが大量に起きたのが、2008年の末でした。アメリカで発生したリーマン・ショックの影響で、急に景気が冷え込んだのです。

寮などに入っていた人たちは、住むところも失いました。そのためボランティアらが、「年越し派遣村」として東京・日比谷公園などに仮説の宿泊施設を設けました。

つまり、必要なときは、あの手この手で契約期間を延長し、不要となったらすぐにポイです。

安い値段(給料)で、相手の言いようの扱われていることを忘れてはいけません。また、そういう危うい立場でしかない労働者が、派遣さんなのです。

7.派遣切り・雇い止めへの対処
それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

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