- TOP
- パート・アルバイトからの正社員へのステップ
- 正規雇用(正社員)への覚悟を決める
- 自分の将来を考えてみる(人生設計について考えてみる)
「専業主婦になる」「勝ち組になればいい」という女性にも未来が暗い非正規雇用
【一番の問題は、「社会人・組織人としてのノウハウがないまま年を食う」こと】
非正規雇用(パート・アルバイト、派遣社員)が正規雇用(正社員)に比べてどのくらい不利か……は、いろいろなところで語られています。
「給料が安い」「本格的なポストの昇進もないので、まともな昇給もない」「長期の雇用の保証がない」などが代表的なところでしょう。
それに加えて、「社会人・組織人として常識やマナー、スキルが身につかない」を忘れないようにしましょう。
本来は手伝い程度の存在であるパートやアルバイトに対し、本気で教育してくれるところはありません。
社会人・組織人としての常識・マナーの欠如は、若い時はまだ大目に見てもらえても、年齢が行くに従って周囲の目も厳しくなります。気がついた時には、「使えないオジさん・オバさん」として扱われてしまう危険性が大きいです。
折りたたむ
【となると、人生設計もできない】
「給料が安い」にしても、今よりも先で問題が大きくなるはずです。
人材派遣ならば、大まかに正社員の半分、3分の1の手取りしかなく、パート・バイトならばそれよりも更に安いのに、今なんとか生活できているのはなぜか?
それは親と同居しているかではありませんか? 30すぎぐらいまでならば、親も元気で、働いてもいるのも普通でしょう。
問題は親が退職した・亡くなったという後です。
「自立・自活しなければいけない」ならばいいほうです。
今、年金制度が音を立てて崩れようとしています。今後は高齢者も「退職後は年金でのんびり暮らす」というのが無理になるでしょう。5年10年後は、おそらくは、そんな余裕のある人は全くの少数派になっているはずです。
つまり「親の面倒を見なければいけない人も多くなる」ということです。今の安倍政権を見る限り、「年金は支給開始年齢を遅らせ、額も減らす。高齢になっても自分で稼ぐか、子どもらに養ってもらえ」という方向に政策を進めています。ほぼ断言していいでしょう。
今までは「人並みの生活」とされてきた、「結婚する」「子どもを持つ」がさらに加わるとなると、正社員の半分、3分の1の給料ではどうにもなりません。
【女性ならばいっそう若い時に正社員の経験を】
女性の中には、「経済的に恵まれた人生が送られるかどうかは、結婚相手次第。自分があくせくしても仕方ない」という人もいるかもしれません。
もっと手っ取り早くいって、「正社員、それも一流企業の人と結婚すればいい。後はまったりと専業主婦」という考え方です。一時代前にいわれた、いわゆる「勝ち組」ですね。
「自分の人生をほかの人に任せでいいのか」という問題はここでは触れません。それでも、ふたつ大きな問題があります。「そんな相手とどこで出会うか。自分を選んでもらえるか」「その相手と、離婚・死別することがあったらどうするか」です。
確かに親の世代では、「エリートサラリーマン 」& 「短大ぐらいを出て、腰掛け(短期間、“コピー取り”)でお勤めしていたお嬢さん」といったカップルは当たり前にありました。
ですがそのころは、そういった「お嬢さん」たちは、会社側が最初から「花嫁候補」として入社させていたのです。社内結婚を歓迎するような企業も多かったのです。
これは銀行や商社などではあからさまでした。「面接官らを取材したら、採用の基準は、『息子の嫁にしたくなるような人』だった」といった話は、おかしいとも思われずに雑誌などの記事になっていました。
企業に余裕がなくなると、「お嬢さん」たちは駆逐され、代わりに派遣社員が入りました。ですが、花嫁候補でなく、単に安くて便利な労働力としてです。
もう一方の離婚は、決して珍しいものではなくなりました。だれにでも起こる可能性のあることです。
しかも、「20代のシングルマザーの貧困率は80パーセント近く」です。つまり、「夫のもとを離れ、しかも子どもがいると、まともに食っていける人は一部だけ」という状態です。
もちろん、「独身時代に正社員の経験がある」だけで切り抜けられるような生易しい状況ではありません。
ですが、「求人広告に書いてあることが、実感として理解できる」「面接などで、自分の仕事観を具体的に語ることができる」「正社員で採用された場合に、すんなりと再スタートが切られる」といった点で、非正規雇用の経験しかない人よりも有利なのは間違いないでしょう。
たとえ、その再スタートがパート・アルバイトなどの非正規雇用であっても、「自分を雇う人、自分に仕事上の指示をする人について、よりわかっている」「かつては自分がパート・アルバイトを使う側だった」ことは決してマイナスにはならないはずです。
それと、「一生独身」も可能性として考えておきましょう。
「収入が減って、結婚しようにもできない男性が増える」ということは、「結婚相手を見つけられる女性も減る。結婚したところで、経済的に恵まれていない相手になる可能性も高い」ということですから。
|
それでも人材派遣会社を利用するなら
「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る
あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには
非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す
就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す
|
コメント