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- パート・バイト、派遣社員のままいると何が問題か
- 意識しておきたい第二新卒・20代
- 正社員になったからといって、すべて問題解決ではない
「身分が安定している」「雇用が保障されている」は、「縛られている」ということでもある
【こんなに正社員になりにくい時代はない】
今の時代、マスコミや政府によって、見せかけだけの「有効求人倍率」が公表され、いかにも就職しやすいかのようにいわれています。
ですが、この有効求人倍率は信頼できるものではありません。「昔よりは利用する人が減ったハローワーク(職安)を通したものだけがカウントされる」という問題があります。
しかも、空求人(空広告、釣り広告)という偽の募集が大量に含まれ、大幅に水増しされています。はっきりいってインチキな数字です。
何よりも、「20代の人の半数が非正規雇用(ハート・アルバイト、派遣社員など)」のほうが実態を表しています。
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【「過労死」があるのは正社員だからこそ】
非正規雇用で嫌な思いをしている人の中には、「正社員になっておけば、こんな目に遭うことはなかったのに」「がんばってでも正社員になっておくべきだった」と考える人もいます。実際にこのサイトのコメント欄にもそう書いてくれた人もいます。
ですが、正社員になったからといって、問題が全部解決するわけではありません。
とてつもなくひどい状況を受け入れている正社員もいるのです。個々の事例は挙げませんが、「ブラック企業」「社畜」などの言葉がそれを象徴しています。
また、パート・アルバイト、派遣社員などで働いている人の中には、一緒に働く正社員の姿を見て、「すさんでいる」と感じたこともあるのではないでしょうか。
【だからといって、正社員をブラックボックスのままにしてはいけない】
正社員にもデメリットはあるのです。
例えば、「終身雇用」とまで行かなくても10年20年と勤める前提になっていれば、自分の方からは簡単にやめるられません。
実際にはやめていいのですが、そのプレッシャーは非正規雇用よりもはるかに大きいものです。それが「過労死」にもつながります。簡単には逃げ出せないのです。
また、正社員を「安定している」と考えるのは油断にもつながります。10年20年後までとなると、その会社や業界全体が斜陽化している可能性もかなり高いです。ここ数年のことでいえば、東芝、シャープ、三洋電機などの電機産業を考えればいいでしょう。
リストラでもやられれば、心構えも準備もない、本当に「放り出された」という状況になります。
ただ、たとえどんなに問題がありそうでも、一度は正社員になっておきましょう。できれば3年以上です。
でないと、正社員の世界が「ブラックボックス」になってしまいます。いいも悪いもわからないまま、正社員をあこがれの目で見てしまうことになるかもしれません。あるいは逆に、「正社員も大変だから、自分は非正規でよかった」などと負け犬根性が染み付いてしまう可能性もあります。
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それでも人材派遣会社を利用するなら
「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る
あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには
非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す
就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す
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