パート・アルバイト、派遣社員を抜け出し、正社員になるのに意識しておきたい第二新卒、20代

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正社員」という言葉につられて、ブラック企業に就職したり、内容の伴っていないところに行かないように


改めて「正社員」とは


「人材派遣やバート・アルバイトのような不利な働き方はやめて、正社員になりたい」というためには、まずはその「正社員とはなにか」を押さえて必要があります。

単に「正社員募集」となっていることで安心していてはいけません。内容が伴っていないところもたくさんあるのです。

「給料が月給制」「ボーナスが出る」「長く勤めたら退職金が出る」「家賃補助、育児手当などの福利厚生が受けられる」などが、「正社員の特徴」といわれます。

確かにそうなのですが、もっと全体的なことをいえば、「例外的な面がいくらかあっても、全体としては定年まで勤めることが前提になっている(終身雇用制の会社)」「社員の能力を伸ばすための用意がされている」のが正社員です。

これらはすなわち、「労働者を大事にする会社」「労働者を使い捨てにしない会社」の正規の職員ということです。

これとは逆の「労働者を大事にしない。使い捨てにする」ということこそが、人材派遣などの非正規雇用なので、やはりここが、本当に意味のある正社員かどうかのわかれ目になります。

ただし、それは「日本的な企業文化」


この「終身雇用」と「社内での人材育成」は、かつては「日本企業の特徴」といわれてきたことです。

これに対し、外資系企業は「採用してから育てるのではなく、すでにできている人間を採用する。会社は学校ではなく、仕事をするところだから、社内教育は必要ない・しない」というスタンスとされてきました。

どちらの方式が優れているのかは、わかりません。ですが、日本では就職の前に職業人としてのノウハウを付けるようなシステムはありません。

会社の中でもまれ、上司にも叱咤(しった)されながら……というのが、一般的な半人前から一人前になるパターンです。

できれば第二新卒の段階でチャンスをつかむ


正社員になるには、当然いろいろなハードルがあります。

そのハードルの中で、年齢は最も分かりやすいものでしょう。

「終身雇用」&「社内での人材育成」という場合、新卒での採用を中心にしています。大企業で、ホワイトカラー、幹部候補生ともなるとなおさらそうです。

途中採用をすることがあっても、それは「社内では急に育たないタイプの人材がほしい」「特定のこのスキルや知識を持った人材がほしい」ということなので、それに合致していて、具体的なセールスポイントを持った人でないと相手にはしてもらえません。

もし、新卒での就職で正社員になれなかったのならば、急がなければいけません。学生時代の延長のようなつもりで、「親もまだ元気だし、生活に困っているわけではない」と、のんびりしてしまうと、いざとなった時にはもうチャンスをつかめる年ではなくなっているでしょう。

できることならば、「第二新卒」といわれる3年程度まで、どんなに遅くても20代で、いったんはまともな企業の正社員となり、社員教育も受ける……これはしっかりと意識しておく必要があります。

また、そこまでならば、各種のセミナーや就職説明会なども用意されています。職業紹介会社なども、20代をターゲットにした仲介に力を入れるようにもなってきています。狭い門ながらも、目標を見つけることもできるでしょう。

30代以降ともなると、自分自身で道を探っていくしかなくなります。
それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

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