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マスコミ情報は景気がいい方にイメージ操作されている。パロティングにも要注意
【有効求人倍率の数字は政府の言い分を垂れ流し。そんなに状況がいいわけない】
正社員になるには、情報収集はもちろん大事です。
企業など就職先になりそうなところの個々の情報も必要ですし、社会情勢も知っておく必要があります。なにしろ、正社員は一応は定年まで勤める前提です。社会情勢なしで、10年20年30年先の見通しなどできません。
ですが、もうテレビ・新聞など大手メディアの情報はあてになりません。
一例を挙げると、「有効求人倍率」です。
最新の数字(2016年11月)では1.41倍で、「過去最高」でした。
これがそのまんまならば、これほど就職しやすい時代はありません。そんな実感持っている人、いますか?
この元になっているのはハローワーク(職安、職業安定所)を通した数字だけです。今は就職紹介会社を直接利用するなど、ハロワークを通さない比率が増えています。また、非正規雇用(パート・アルバイト、派遣社員、契約社員、臨時職員)なども含まれています。
さらには、実際に使った人は知っているでしょうが、募集の中には空求人(釣り広告、釣り求人)というニセの募集が大量に混じっています。
この3つともがここ最近のものです。昔と全く状況が違うばかりか、ウソまで入っている数字を使っての「過去最高」は意味がありません。
本来はマスコミはこういった問題点こそを採り上げるべきなのですが、すでに政府や大企業に逆らう力がありません。もらった情報を垂れ流すだけになっています。
特に政府は「自分たちはうまくやっている」というイメージを広げたいので、景気がいいように誤解させる情報を出してきます。
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【「ブラックリスト」って、だれか見たことある?】
マスメディアがダメならば、代わりはネット情報なのですが、ここは雑多な情報の集まりです。質の高いものもあれば、ゴミもあります。
ちゃんと、「どういった人が出しているか」「話の根拠はどこから来ているか。具体性はあるか」「自分の実体験に照らしあわせて違和感はないか」など警戒しながら使うしかないです。
(※もちろん、このサイトに対しても、そういった目で見てください)
ネットに転がっている情報の中で、だまされる人も多いものを挙げておくと、「ブラックリスト」があります。
就職試験を立て続けに落とされでもすると、「昔バイト先で大失敗をした。そのせいで自分はブラックストに載ってしまった」などと考えてしまう人がいます。特にバックレでもしたことのある人は、その後ろめたさで不安は倍増です。
人材派遣会社などが自分のところで扱った人について、社内向けの記録は残しているでしょう。ですが、こんなもの「ブラックリスト」と呼ぶ必要はありません。ここでいうブラックリストは、「業者や業種を超えて、企業間で共有している」とされるものです。
そんなものありません。ネット上の話は全部、「載ったら困るぞ」とか「確かにあるらしい」です。これだけ人材派遣会社の営業さんや、企業の人事担当者がネット上に暴露話を披露しているにもかかわらず、「自分は持っていた」「自分は作った」「作るために情報を提供した」という具体的な話はゼロです。
もし、「採用試験をいくら受けても採用されない」というのならば、ブラックリスト以外に原因があります。ブラックリストを信じてしまうと、本当の原因に目を向けることができなくなってしまいます。
【パロティング程度の情報を吹きこまれていないか?】
「自分自身で調べても情報が見つからなかった」「自分で考えても結論が出なかった」ということも、周囲から言われると途端に受け入れてしまう人がいます。
その問題について本当によくわかっている人からのアドバイスならばいいでしょう。ですが、その周囲の人は自分以上に知っているわけでもよく考えているわけでもないことがしばしばです。
これはネット上の相談コーナーでもよく見られます。回答する方も真に受ける方もどっちもどっちです。
リアル社会でもあります。相手は先輩だったり、親だったり、親類の人だったりします。
こういった人が訳知り顔で話してくることが、「パロティング」かどうかは気にするようにしましょう。この「パロティング(parroting)」という言葉ひとつを知っているだけでも違いがあると思います。
「parrot(オウム)」から来ている言葉で、「parroting」も最も単純な訳では「おうむ返し」です。
カタカナで「パロティング」と書けば、「オウムがやるように、意味も考えず、どこからか吹き込まれた短いフレーズを、まるで自分の意見であるかのように口にすること」をいいます。
「『新聞で読んだ』『テレビのニュースでやっていた』としながら、覚えているのはその見出しやタイトル分程度。記事・ニュースの内容は覚えていないし、理解もしていない」というのが、パロティングです。
例えば……
親が「有効求人倍率がものすごく高いって、新聞に出てたよ。なのにあんたは、なんで就職できないの? しっかりやってるの?」と自分のことを責める
……といった状況が考えられます。
パロティングでしかない意見に耳を傾けたり、パロティングをする人を相談相手にしてはいけません。当事者であるあなた以上にわかって言っているわけではないのです。
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