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問題の解決を図る立場にあるのに、3か月放ったらかして、「現場に任せてある」
労働者派遣法のシステム上、トラブルが起きたときは、派遣先側では「派遣先責任者」が解決を図ることになっています。
私が「業務命令違反」になる工程飛ばし(未検査出荷)を命じられた時も当然そうです。
【「忙しい。会う暇がない」と言いながら畑仕事】
で、私からの連絡を受け、人材派遣会社の担当者は、この派遣先責任者である人事部長(といっても、社長の娘というだけでなっている人)に面談しようとしました。
が、「忙しい」などの一点張りで、担当者が会えたのは、なんと1か月後です。
その間、たまに様子を見かけることがありました。忙しいどころか、中国人研修生(という名の低賃金住み込み外国人労働者)の20歳前後のお姉ちゃんたちと、工場の敷地の一角に作った畑で野菜の手入れをしていました。
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【予想では、「懲戒解雇ぐらいはありそう」だったが……】
で、ようやく担当者は派遣先を訪れ、「自分のところが送った派遣労働者が、やってもいない検査をやったことにして、そのまま出荷させるように命じられている」との話をしました。
後で担当者から人事部長の様子を聞くと、「さすがにびっくりしたみたいで、焦っていた」とのこと。「『ちゃんと対処する』と約束してくれた」との話にもなっていました。
当然、「それを命じた人間が、どれほど社会人・職業人としてのモラルに欠けるか理解した」と思っていました。
この時に私が考えていたことは、「未検査出荷を私にを命じた班長は懲戒解雇もあり得る。その班長に裏切られたのは次長だ。が、職場責任者としての処分は逃れられないだろう」でした。
【いくら無能な相手でも、派遣先側の窓口は派遣先責任者のみ】
が、なんとそこからまた、放ったらかしにされました。
私はこういったことに関して我慢強いほうではありません。「社長の娘というだけで、まわりから腫れもの扱いをされて生き残っているだけの人間。早くアレを飛ばして、その上の常務取締役のところへ話を上げてくれ」と担当者に何度も迫りました。
が、「人事部長が『対処する』と言ってくれたのだから、一度は返事を待つ」との答えでした。担当者もこれは全く譲りませんでした。
今考えると、おそらくは労働者派遣法のルールが頭にあったのだと思います。これに従うと、派遣先側の交渉相手は「派遣先責任者」しかありえないのです。
【問題処理能力ゼロなのに、派遣先での最重要人物】
で、担当者が面談してから2か月以上、問題発生からは3か月以上たって、ようやくその人事部長は、1回だけその問題発生の場となった工場のラインに来たようです。
私は休みで、その時の様子を見ていた人から教えてもらいました。「ここの責任者はだれか」程度を聞いただけで帰ってしまったといいます。
で、その後数日して、ようやく「ちゃんと対処する」の回答が、担当者に伝えられました。「現場のことは現場に任せてある」。何の処分も下されないままで終わりです。
これが、労働者派遣法の上では、指揮命令者よりも上位にいて、労働者派遣法・労働基準法に照らし合わせて問題のない状況にあるかどうかをチェックする派遣先責任者の行動でした。
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