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- パート・バイト、派遣社員のままいると何が問題か
- 意識しておきたい第二新卒・20代
- パート・アルバイトは手伝い。雇う側も働く側も忘れていないか?
だから職歴にカウントされない。面接・履歴書でも重視されない
【手伝いなのに、正社員と同じだけの責任感って……】
「パート・アルバイト、派遣社員も労働者です。正社員と同じように、労働者としてのいろいろな権利が保証されています」
よく見るフレーズですが、これを裏返して、「だからパート・アルバイトなども正社員と同じだけの責任感を持って働け。同じだけの負担もしろ」と考えてしまう人がいるようです。
「ちょっと待ってくれ」と言いたいところです。
正社員、パート・アルバイトの定義は、ここでは改めては説明しません。ですが、一点だけ大事なところを挙げておくと……
正社員はその会社(お店)の当事者だが、パート・アルバイトは「手伝い」にすぎない
……です。
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【だから会社の仕組みもわからない】
「いや、パート・アルバイトも大事な戦力だ」「パート・バイトがいるおかげで会社(お店)が成り立っている」などと反論をする人もいるかもしれません。
ですが、重要な仕事は任されません。まっとうな会社ならば、「パート・バイトには、正社員が自分の仕事を手伝わせただけ」となっていて、必ず正社員がカバーできる体制になっています。
パート・バイトがなにか失敗すれば、正社員のだれかが「なんでちゃんと(バイトのやることを)見ておかないんだ」と、責任を問われるもするでしょう。
違う言葉でいえば、「バイトらには権限が与えられていない」ということになります。
手伝いだから……社外の人となにかトラブルがあると、「バイトでは話にならない。社員を出せ」と言われてしまうのです。「当事者として認められていない」ということですね。
手伝いだから……忙しい時だけ必要にされます。忙しくなくなれば、真っ先に切られます。
手伝いだから……働いた分の報酬は、まるで切り売りのように時間計算です。しかも、安いです。
手伝いだから……ボーナスはないです。あっても「寸志」などの名目で少し出るぐらいです。一方、正社員の方は自身に対する評価だけではなく、会社の業績にリンクしても、ボーナスの額が上下します。
「正社員と同じような責任を持って働け」「同じだけの負担をしろ」というのならば、同じだけの賃金・立場を与える必要があります。つまりは、「正社員化する」ぐらいしか答えはないです。
そうでないならば、パート・アルバイトに対して、与えるものはあまり少なく、一方的な要求ばかりしていることになります。「会社へもっと貢献しろ」など論外です。
【だから、履歴書には書きにくい・面接では強調できない】
権限が与えられておらず、責任も問われない中での仕事なので、長年勤めても、その会社の仕組みがわかりません。
仕事の肝心なところも見ていません。いや、目では見ているかもしれませんが、実感できません。
なによりも、正社員がされるような形では、評価の対象にされることはありません。「有能・無能のチェックもされていない」ということです。仮に「あいつは、いいね。できるね奴だね」と思ってもらっても、それは周囲の人の個人的な感想であって、記録には残りません。
「パート・アルバイトは、気楽でいい」というのは、これらのためです。人間関係など、ほかの面での緊張感や苦労はあるかもしれませんが……
もちろん、採用担当者はすべてわかっています。
ですから、よくある疑問「正社員の採用試験では、パート・アルバイトの経験は履歴書に書くべきか。面接でどう話せばいい」も答えが出ます……
パート・アルバイトの経歴は職歴扱いにはならない。ほかに書いたり話したりすることがなければ使えばいい。だけど、よほど特殊なものでないとアピールポイントには決してならない
……です。
また、当人にとっても問題があります。「仕事の満足度も低い。達成感がない」です。
「いや、十分満足しています。仕事をやり終えた時の達成感もしっかりとあります」という人が、もしもいたら、合格ラインを自分で思いきいり下げている可能性があります。
もちろん、バイトにもいろいろなものがあって、人にもいろいろな人はいますが。
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