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- 労働者派遣法違反。「事前面接」とは
- 事前面接・履歴書送付、禁止の理由①
事前面接を許してしまったら、人材派遣会社はタダの中間搾取(ピンハネ)業
派遣先は事前面接をしたり、人材派遣会社から履歴書を受け取ってはいけません。
「なんでそれがいけないの」とか「派遣先が必要と思うのは当然だ」との声も結構あるのも事実です。
【どんなやつが来るか先に分かるから、余分な注文も付ける】
事前面接・履歴書送付などをまとめて「特定行為」と呼ばれることがあります。
派遣先からいえば、「スタッフにだれが来るかが分かる(特定できる)」ということです。
そうなると、「もっとガッチリした体格のやつに代えてくれ」とか、「もう少し社会人経験のある人を」「ほかにいないのか」と注文を付けたくなるのは、ある意味当然です。
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【仕事に使える人間かどうかは、派遣元の責任で判断するのが建前】
労働者派遣の建前からいえば、送った先の職場で「役に立たない」「向かない」といった判断は、人材派遣会社の方で受け持つことになっています。そして「その判断に基づいて、派遣先に対してその技能を保証する」ということになります。
仮にこれを人材派遣会社がやらなかったら、残っている仕事は①募集を出す、②集まった人間を連れていく、③派遣先からその人間の労働報酬を受け取り自分の手で渡す、ということしか残りません。
【「送り込むだけ」にしてしまうと、ハケンさんはただの〝金ヅル〟】
「使える人間かどうかわからないまま送り込む」ということです。
人数を送り込めば送り込むだけ、長く居させれば居させるほど、もうけになります。技能は保証していないのですから、その人間が送り込まれた先でうまくやっているかどうかは、関心事ではありません。
よく「強制労働につながりやすい」というのは、このせいです。
また、お金を手渡すのは人材派遣会社です。しかも労働者側は法律に不案内で、仕組み全体を見渡すような知恵もないことがほとんどです。
ですから、ピンハネ(中間搾取)も簡単にできます。
これらはそのまま、「人入れ稼業」「人夫請負業」といわれていた時の姿そのままです。
【強制労働ができる時代ではない。労働者がどんどんバックレる】
来た人間を単に右から左へと派遣先に連れていくだけ、作業の内容も職場環境も知らない、従ってスタッフと職場のマッチングもしていない……という人材派遣会社もやはり、「ほぼ中間搾取のためだけに存在している」ということになるでしょう。
ただひとつ、人入れ稼業時代と大きく違うのが……
かつては送り込まれたところから逃げ出さないように脅しをかけた。時にはヤクザを使ったり、暴力もあった。
今はせいぜい、「勝手にやめたら、契約違反で裁判にするぞ」という見え見えのコケ脅しをするぐらい。労働者の側はお構いなしに、どんどんバックレる
……といった点です。
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それでも人材派遣会社を利用するなら
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