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無料法律相談……タダのものって、「裏がある」と思うのが大人でしょ
弁護士っていうのは、3万人もいるそうだ。47都道府県を均してみると、1県当たり6百人強。
労働問題専門なんて人もいる。が、労働者として困った時に、頼ろうかなんて気がほとんど起きない。
いったい、弁護士って、どこにいけば会えるんだろう。
【弁護士の時給は1万円】
実は弁護士に会えるかどうかは、場所ではなく、持っているお金の問題。
困った時に助けてもらう相手ではあっても、これは警察や消費生活センターとは全く違う。
警察は公僕。消費生活センターの人は非正規職員が多いらしいが、ちゃんと地方公共団体などからお給料はもらっている。こちらからすると、タダで働いてくれる。が、弁護士は民間のご商売。それもかなりの高給取りだ。
一応のめどとして、相談料は1時間1万円。かってに料金を決められるから、「30分7,000円」とか、もっと高いのとかはある。
もし、書面の1枚2枚書いてもらいでもすれば、それだけで、3万円とか4万円はすぐにかかる。
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【無料法律相談なんて、デパ地下の試食品と同じ!?】
「無料法律相談」なんてものも、よく見かける。
市町村が期間や曜日を決めて開いていたり、弁護士グループが主催している時もある。
でも、これはデパ地下の試食品ぐらいに考えたた方がいい。試食品で一食を間に合わせる人なんて、マンガの世界だけだろう。
試食品の分量は普通、一切れだろう。味覚を刺激して終わり。
同様に、無料法律相談の場合は、時間が“一切れ”。「30分」というのがほとんどだ。中には「20分」ということも。つまようじに挿して、口に運ぶ程度のものだ。
【タダで弁護士に働いてもらおうというのが、甘い】
実際に行ってみると、「“商売にならない”と判断したらしく、すぐに邪険にされた。『労働基準監督署に行けばいい』って、たらい回しになっただけ」なんてこともあるらしい。
弁護士が正義の味方なのはドラマの中だけ。だいたいドラマの中はステレオタイプだね。正義の味方の弁護士と、それに敵対する悪徳弁護士に二極化しているのだから。
教訓。「弁護士はちゃんと料金を払ってくれる人の味方です」
【弁護士は、今は労働者には手の届かない相手】
試食品は当然、その商品を買わせるためにやっている。「おいしいといってもらえるだけで幸せ」なんて、販売員はいないだろう(バイトの気楽な身分ならいるかも?)。
しかも、無料法律相談の場合、普通は担当した弁護士の連絡先は相談者に教えないようになっている。
弁護士業界全体の“試食品”にはなっても、自分のところに“買いにくる”ようには仕向けられないのだ。これで「ちゃんと話を聞いてくれ」なんていうのは、ちょっと無理だろう。
現状、弁護士は、派遣労働者には手の届かないところにいらっしゃる。が、いつ「1時間1万円」なんて弁護士料の価格破壊が起きるのか、ちょっと興味を持ってみている。
弁護士改革のせいで、弁護士が急増した。仕事にあぶれている弁護士も多いというではないか。
ちなみに、弁護士に人材派遣はない。
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