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働きぶりを評価するようには、なっていない人材派遣
正社員と派遣社員の違い……たくさんあるでしょう。
その中でわりと見落とされているのが、「正社員には勤務評定があるが、派遣社員にはない」ということです。派遣社員は仕事ができようができまいが、その人個人としての、まともな記録が残らない……ということです。
【派遣社員の仕事ぶりへの批判が多いのも事実】
「今度うちに来た派遣さん、全く使えない」……こんな声はたくさん聞きます。
正社員の側も相当にフラストレーションがたまっているようなネット上の書き込みもたくさん見ます。実際に私のこのサイトのコメント欄でも、「使えない連中もいました……ミスも何も最後は社員で後始末……」といった話も見られます。
「時給1,000円やそこら。経営者側からしたら、人件費は3分の1以下。それで満足の行く労働が提供されると思っているのならば、その方が問題」とは思います。
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【「もう無理です」といいながら勤める人たち】
一方、派遣社員の側でも、「職場が合わない」「自分ができないような種類の仕事を任されている」……そういったことで不安を抱えている人がいっぱいます。
さらには、「職場のストレスで、心身ともガタガタ」という人もいます。中には半病人どころか、本当に病気になって、通院しながらも、「契約を覆すわけにはいかない」としがみついているような人もいます。
当然、「まっとうに働けていない」ということが想像できます。こういう状況の申告はたいてい派遣社員側からの話です。もっと正直にいうと「全く職場で役に立っていない」というところまでいっている人もいるでしょう。
が、「派遣会社から切られた」という話は、まずは聞きません。もちろん、派遣会社側も契約があるので、一方的に解雇することはできないのですが……
たいていは逆の話です。「『もう無理です』とやめさせてもらおうと、言いに行った。が、どうしてもやめさせてもらえない」という話ばかりです。
ここにこの人材派遣というシステムの異常さが現れています。
たとえ職場では役に立っていないレベルにまでなっている人間でもやめさせないのです。どれだけ、本人が辞めたがっていても、です。
【人材派遣では評価システムがない】
これが正社員であれば、違う展開になるでしょう。役に立っていない人間が自分のほうから「辞めたい」とくれば、上司や経営者は「都合がいい」と考えるはずです。形ばかりの引き留めでもして、すんなり辞表は受け取るでしょう。
なにが違うのでしょうか。
ひとつには「勤める期間の長さ」があるでしょう。インチキな会社ではそうでもありませんが、一応は正社員は定年までいることが前提になっています。
が、派遣社員は長くて三年。短ければ数カ月です。「あと何か月すればいなくなる人間にがたがたいうのは、そのほうが面倒くさい」なんて考えるかもしれません。
が、それよりも大きいのは、仕事ができようが、できまいが、それを評価するシステムがないのです。
正社員ならば、昇給、ボーナス、昇進などがかかわってきます。が、派遣社員にはありません。ですから、仕事ぶりの評価を定める必要自体がないのです
【時給アップだって、そうするシステムがない】
仮に「時給を100円上げて欲しい」なんてことになっても、目の前にいる「指揮命令者」「派遣先責任者」とも、その交渉相手ではありません。
無理でもやるのならば、「派遣元責任者」か派遣会社の担当者にお願いすることになります。で、「派遣会社が自分のところの取り分を崩す」なんてことはしないでしょうから、派遣会社が派遣先に「派遣料金をアップしてくれ」なんて交渉することになります。
が、通常、派遣会社の方はあなたが職場でどのような状況にあるか、把握していません。つまり、派遣料金をアップするための情報は持っていません。
これを見ても、「派遣会社でも、あなたの働きぶりに対して評価するシステムはない」ということが分かるでしょう。
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