派遣スタッフ特定(事前面接・履歴書送付)が禁止されている理由②

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単純作業の工場労働者と、専門性・技能のあることが前提の人材派遣とは相入れない


「技能を持った人間を送り、その人間の技能というサービスを提供している。それに対して対価をもらっている」というのが、人材派遣業です。これが人自体を商品としてレンタルしていた「人入れ稼業」「人夫請負」との違いです。

が、現実そうなっているのでしょうか。特に製造業ではどうでしょうか。

【「未経験者可」とか「簡単な作業」なんだから、技能なんて問うはずはない】


結論をいうと、製造工場で成り立つわけがありません。

だいたい求人時点で「未経験者可」とか「簡単な○○の作業」となっているぐらいです。単に肉体と時間を提供しているような単純作業ばかりです。

少しでも専門性や技能が入っているのならば、時給1,000円前後という賃金もあり得ません。

そもそも、製造業の派遣の場合、スキルチェックといえるほどのテストはありません。職場となるところに関係のあるような職歴や免許は、あれば歓迎でしょう。が、なくても採用されます。

あとは、雑談のようなユル~イ面接があるだけです。

それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

コメント

社保無しの派遣社員 さんのコメント…
単純作業の製造派遣で時給1000円は高い方です。
本当は非公開で県内最低賃金の求人が結構あるのではないでしょうか。
イメージが悪くなるから掲載しないだけで。
原因は実家通勤で条件付き就労可能な障害厚生年金3級(月額49000円)を受給しながら働いている精神障害者が急増したからです。
奴らは労働者の権利を全て放棄してまで、単純作業固執します。
作業所に行くくらいなら派遣社員の方が給料も世間的にも良いからです。
奴らは生産の増減に合わせて働かされても痛くも痒くもないのです。
増産になったらまた呼んでと言って暫く休んでは出戻りを繰り返しているのです。
休んでいる間も有給も取得せず、休業手当も要求しないように派遣会社に言ってます。
それが俺だからです。俺が考えている事だからみんな考えています。
契約通りに働いている派遣社員よりも使い勝手が良いそうです。
地元密着の中小の派遣会社で零細企業に派遣されているなら有効な方法です。
俺や奴らが派遣社員の待遇を悪化させているのです。
PIPPA(ピッパ) さんの投稿…
サイト主、PIPPA(ピッパ)です。
まず、前提として、「障害者・病気持ちにしろ、ろくな仕事に就けない人にしろ、本人の責任でそうなっているものと、そうでないものは区別して考えなければならない」と思います。
たとえば、生まれつきの障害は、本人の責任0パーセントです。
逆の典型は喫煙者。タバコの吸い過ぎで体を壊した、気力・体力・能力が落ちている……というのは、税金収入目的でタバコを許してきた政府や、それを積極的に売ってきたメーカーの責任もあるものの、本人の責任はかなり大きいでしょう。
障害者に関しては、「差別の対象にしてはいけない。が、時として付き合い方に特別なノウハウは必要」と考えています。
   『続・派遣労働者やアルバイターの立場にはつらい。発達障害者の相手』
   http://irohazaka.seesaa.net/article/371837354.html
「ろくな仕事に就けない」「低賃金に苦しんでいる」というのは、政治の責任も大きいでしょう。
私の世代は自分で知っているのですが、「一億総中流」という時代がありました。
これには「豊かではない」というニュアンスも多分に含まれていたように思います。が、今の「ワーキングプア」から考えると、「理想的な世の中」といいたくなるぐらいに恵まれた状況です。
これは経済の高度成長の結果です。自然に実現したのではなく、昭和35(1960)年に池田隼人の自民党政権が打ち出した「所得倍増計画」がその道筋を用意したものです。
「10年間で国民所得(国民総生産)を倍にする」という国を挙げての経済政策です。実際には倍以上になっています。
これに対し今の政治はワーキングプア放置状態です。
象徴するのは派遣切りが吹き荒れていた真っ最中の、「年越し派遣村」に対する坂本哲志総務大臣政務官の発言でしょう。
「本当にまじめに働こうという人が集まっているのか」
坂本哲志も自民党の政治家です。
今の自民党は労働者派遣の規制をさらに緩め、事業者にもっと都合のいいものに変えようとしているのは、多くの人の指摘するところです。
ならば労働組合御用達の民主党がいいかといえば、あそこまで無能者が集まると……
多くの人がワーキングプアになっているのは、政治の責任が大きいことは明らかです。が、今は消去法でさえ、選ぶ政党がありません。「国が労働者の味方にはなってくれない状況はまだまだ続く」と覚悟するしかありません。
ブラッキー さんのコメント…
派遣をやって15年ですが、最初は現場での作業でしたが、
現在は基本的に設計・開発などの業務を行っています。
ようは、本人のやる気の問題ではないでしょうか?
政治の問題もありますが、まずは国民が自ら力をつけていかないと政治は上がりません。
他人任せにしても仕方がないでしょう!
政治家が金持ちしか相手にしないのであれば、こちらも対抗馬を出していく、もしくはきちんと人を選ぶ必要があります。
PIPPA(ピッパ) さんの投稿…
ブラッキーさん、こんにちは。サイト主、PIPPA(ピッパ)です。
>本人のやる気の問題ではないでしょうか?
個人個人のスタンスとしては、「政治が何かやってくれる」と口を開けて待っているのは間違っているでしょう。
が、「全体が下がっている。平均が下がっている」という中では、頑張っても得られるものが違うと思います。
たとえば、ブラッキーさんが15年かけて到達した仕事上での満足感なり、生活レベルは(抽象的ですみません)、状況が違えば、5年か10年で到達していたかもしれません。
>国民が自ら力をつけていかないと政治は上がりません。
「国民」「政治」「マスコミ」のどれか一つだけが質が悪いということはない、それぞれに見合った程度のものしか持てない……と、聞いたことがあります。「確かにな」と思います。
とはいっても、どこかが先導しないといけないでしょう。それは国民かもしれないし、政治かもしれません。今の状況ならば、マスコミではないことだけは、予想できますが。
>こちらも対抗馬を出していく、もしくはきちんと人を選ぶ必要があります。
長らくいわれてきたことだと思います。ずっと自民党への対抗馬は、政権担当能力のない社会党(社民党)だけでした。
民主党が出てきて、「ようやく二択ぐらいはできる」となったのが数年前でした。が、民主党はおそらくこのまま「一発退場」から立ち直ることはないでしょう。
となると、目先の選択肢すらありません。
「きちんと人をえらぶ」ということに異論はありません。が、「具体的にはどうするのか」で、先に進めなくなってくるのが現実ではないでしょうか。
>派遣をやって15年です。
「世代によって持っている背景が違う」ということは指摘しておきます。(ブラッキーさん個人がというより、その世代がということでお考えください)。
この「背景」には政治や経済状況も含まれます。
製造業の派遣労働への解禁は2004年です。「事実上の派遣」も含んでカウントされているのだろうと思います。が、それ以外にも、正社員などの経験もお持ちなのでないでしょうか?
社会に出られたのは、まだ終身雇用の残っている時代でしょう。だとすると、ちゃんとした新人教育もあったでしょう。
が、その後に就職氷河期に突入しましたので、次の世代のうちの多くの人がこういった機会を奪われています。
その時のたまたまの巡り会わせで、社会人・職業人・組織人としてのイロハぐらいはたたき込んでもらった人と、それさえない人がいると思います。後者の人も区別なく「ようは、本人のやる気の問題」というのはちょっと酷な気もしますが、どうでしょう?

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