偽装請負(偽装派遣)の実例① 大和製罐

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偽装請負は派遣先の企業が責任を回避するためにとられる


偽装請負とは実質、その職場となった企業の指示・管理の下で働いているのに(派遣)、その工程はほかの企業の管理でやっている(請負)と見せるものです。

これは発注主(派遣先)の責任回避に用いられる手法です。

いかに労働者に不利になっているか、「大和製罐東京工場」の労災事故での裁判で見てみましょう。

【“業務請負”の作業中に転落事故】


大和製罐は東京に本社があり、缶詰になる容器や、飲料のボトルといった缶の大手メーカーです。

事故は2003年8月に、東京工場(神奈川県相模原市)で起こりました。

脚立の上に立ち、ラインを流れてくる缶のへこみなどを検査していた二十二歳の男性が転落し、頭を強打。意識が戻らないまま、3か月後に亡くなりました。

男性は建前上は、製造業務請負会社「テクノアシスト相模」(神奈川県相模原市)に雇われ、業務請負で従事していたことになっています。

それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

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