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- 「仕事丸投げ」だった派遣先
こちらは「事前面接」のつもり。が、相手はそうでもなさそう
これらの「事前面接に向けての打ち合わせ」の大半は、私が人材派遣会社の面接に行った際に、その事務所で済んでいました。
で、その二、三日後がいよいよ受け入れ先の「面接」です。
人口が十万人にも満たない田舎の町の部品工場でした。担当者が運転する軽四で行きました。
【派遣先に対しては、担当者は「こちらサイドの人」】
向こうの敷地に入り、建物の前で、担当者に「これでいいですか」と自分の服装をチェックしてもらいました。この時の私は久々のネクタイ姿です。
すでに、担当者を「こちらサイドの人」「この面接に受かるように協力してくれる人」と考えていましたので、こういったことも自然とできたのだと思います。
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【向こうは「面接」している意識はなかったみたい】
小さい会議室が、その場所でした。出てきたのは、人事部長だという五十代と思われる女性でした。
そこでの仕事につながるような、質問はされませんでした。担当者と練った話も用はありませんでした。
散々気にしていたこちらの年齢や、体力についてもです。
前職については、「なんでそんないい会社やめたんですか」といった話は出ました。また、なんてここで急にお金が必要になったかなども、でました。
が、チェックを受けているというよりも、世間話をしている感じでした。
【これが例外なのかどうかは分からない。ほとんど雑談】
私にすれば、「こんな田舎の会社でも、ちゃんと女性を登用するんだ。意外と進んでいるものだ」とみていました。
が、後でわかることですが、まったく逆でした。
創業者社長の娘でした。この会社ではナンバー3の立場です。何度も、社員の「ああ、あの人に言っても、ダメだろう」「あそこで話がつっかえる」という言葉を聞きました
そのうち、常務取締役が部屋に入ってきました。こちらが会社のナンバー2です。
私の方で、「話が持たなかったらどうしよう」とかつての仕事が分かるような写真も持って行っていました。
それを材料に、常務ともやはり世間話程度の会話で終始しました。
この時は見かけませんでしたが、創業者でもある社長はもう八十代。大病をして一回は引退。車いす姿でようよう復帰した人です。
それに次ぐ、ナンバー2とナンバー3が、たかが「臨時雇いのおっさん」である私を見に出てきたのでした。
その場で、勤務開始日が決まりました。制服が手渡されました。工場で必要な安全靴は「今はサイズがない」とのことで、数日後になりました。
【実務能力ゼロの人間ばかりの派遣先】
担当者と私の用心はおそらくは空振りでした。相手は「事前面接」との認識はなく、「面談」のつもりだったと思います。
これは「法律を順守しようという意識があった」というよりも、この二人とも、仕事に対する当事者意識がなく、何かにつけ「丸投げ」の習慣が染みついていたからだと思います。
それは、私がこれから語る予定にしているトラブルへの対応を知ってもらえば、多少は納得していただけるでしょう。
また、この会社の「コーポレートガバナンス」の緩さは、その時に用意された「就業条件明示書」(実物)をチェックしていただければ、その一端は分かるでしょう。
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