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- 派遣先は確信犯、派遣元はノーチェック。仕事内容が違う
その職場では最初から、求人広告の内容など守るつもりはなかった
おそらくは、工場見学をしているときに、「しまったなぁ、こんな様子ならば、よそにしておけばよかった」なんて考えている人はたくさんいるでしょう。
私の場合はそうならないように、「決められた期間を我慢すればいいのだから」と、自分に必死に言い聞かせていました。
【「最初はこれをやってもらう」って、「最後までじゃないの?」】
工場の見学は、その工程の責任者である次長の案内でした。
「雑然した工場だな」とか、「着替え場所もなくて、機械の裏でやるのか」とかは思いました。が、大きな問題ではなかったです。
ひとつだけ、気になったのが、「目視による検査」のための台に来たときです。
次長から「“最初は”ここをやってもらう」と告げられたのです。
求人広告に出されていた仕事内容が、その「目視による検査」でした。私はそれに応募したのです。
「『最初は』ってことは、それ以外があるのか?」ということになります。
結局、この検査台の前に立つことはありませんでした。
折りたたむ
【「簡単な検査」のはずが、脚が傷だらけになる作業に変更】
数日、雑用のようなことをやって、結局ついた持ち場が、「目視による検査」ではなく、「機械による検査」でした。
動いているベルトの上に、穴あけ加工の終わった基盤を一枚一枚載せます。機械は途中で光を照射し、その抜け具合で、正確に加工できているかどうかをチェックするのです。
と書くと、力仕事には聞こえないでしょう。が、検査後の基盤をベルトでまとめ、フォークリフトで運ぶためのパレットの上に置きます。
作業としては、この後半の方に労力を割くことになりました。その一束二十キロほどになる基盤を一日にいくつも運びます。ここでの勤務終了時には、五十歳にして、おそらくは自分の人生で最大の筋肉量になっていたはずです。
また、何度もすねに当て、出血しました。跡は黒くなって、ずっと消えませんでした。
【求人広告と違うことをやっていることは確認させる】
私としてはそれで構わないつもりでした。が、「求人内容と実際の食い違い」は「信義違反。放置できない」と考えました。
こちらにろくに休憩時間がないので、捕まえることのできない人事部長には書面で伝えました。
また、派遣元の担当者には、「この状態でいいが、変更になっていることは双方で確認しておいてくれ」と電話で依頼しました。
【担当者は求人内容と違っていることをまったく気にせず】
担当者の反応は、「そうですか、気に入った持ち場に行ってよかったですね」でした。「求人内容」と「実際の仕事」が違うことが問題とは思っていないようでした。
「“子供の使い”程度の人か」とあきらめました。
また、その工程の責任者である次長は、「来てもらったからには、これだけやってもらえばいいということはない」と、確信犯であることを隠しもしませんでした。
が、それでも数日後、ネット上に掲載し続けれていた求人の内容は書き換えられました。
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