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同時に、ブラック企業を避けるにはなにをすればいいか
【強力な助っ人を得ること】
今の時代の人ならば、何でもまずはググッてみるでしょう。あるいは『面接の受け方』といったノウハウ本を買うかもしれません。
ポイントをつかむなどの、参考程度にしておきましょう。それを全部覚えたところで、一定以上のプラスにはなりません。まちがっても、『入社試験・面接 想定質問集』などの丸暗記はやめておきましょう。
「自分には何が足りないか」「いつも失敗している理由は何か」を客観的に見てくれる存在が必要です。
まずは、助っ人を探します。職業紹介会社の担当者か、ハローワークの相談員のことです。
新卒での就職ならば、学校などのサポートがあったかもしれません。ですが既卒ならば自分で手配しなければいけないのです。
どちらでもかまいません。というよりも、どちらも担当者・相談員ごとの違いが大きすぎて、職業紹介会社・ハローワークの違いなど関係なくなってしまいます。
親や親類は危険です。今の状況もわかっていないにもかかわらずに、強引なまでに口を挟まれてしまう可能性が高いです。
「当てにできる。頼りになる」という人に出会えるまで、職業紹介会社もハローワークもいくつも実際に足を運ぶようにしましょう。
その人が見つかったら、あとは二人三脚です。「面接の受け方」「履歴書の書き方」「企業研究の仕方」などはその人からアドバイスをもらいましょう。
特に「自分の長所・短所」などは自分で思っているだけでは意味がありません。「ほかの人から見て、その相手が納得のいくものかどうか。納得がいかせられるように話せるか」が大事です。これは助っ人がいないと判断できません。
折りたたむ
【面接には慣れも必要、ただし……】
「最初の入社試験・面接は、いくら事前の準備が十分であってもうまく行かない」ぐらいに思っていたほうがいいでしょう。
「こう聞かれたら、こう答える」というだけが準備ではありません。
「落ち着いて話す」「予想外の質問が来てもあわてない」「表情などで、悪い印象を与えない」「言葉遣いを、目上の人を相手にしてもおかしくないものにする」「相手が聞き取りやすいよう明りょうに発音する」「面接会場の部屋への入り方、イスに座っている時の姿勢、頭の下げ方などをていねいに、しかも不自然でないようにする」などなど……身なりだって、気をつけなければいけません。
日ごろからできている人など、ほとんどいないはずです。気をつけていれば、何度かやっているうちに少しずつよくなっていくはずです。
また、この時、同じ応募者も見るようにしましょう。集団面接などならば、「隣の人は、質問にうまい答え方をしたな」「自分の方からの質問は、あれがいいな」と思うこともあるはずです。もちろん、受け答えの時の表情や言葉遣いなども参考になるはずです。
こういった余裕を持つためにも、最初の何件かの応募は、本命を避けたほうがいいでしょう。
ただ、いくら「慣れが必要」といっても、落ち続けているようならば、一度ストップしたほうがいいです。
もし、職業紹介会社やハローワークの担当者が付いているのならば、じっくり相談し直しましょう。使っているところを変えることも検討したほうがいいかもしれません。
また、短期・長期の就職のためのセミナーもあります。受けてみると得るところがあるかもしれません。
うまくいっていないのを、意地で応募し続けると、表情に疲れや自信のなさが見えるようになってきます。いっそう採用から遠ざかります。
【「採用して欲しい」ばかりではなく、応募先を評価する】
昔からあるにはありましたが、今深刻になっているのがブラック企業の問題です。
「何がブラック企業か」を定義するのは難しいのですが、「労働時間が長すぎる」「仕事内容がハードすぎる」「上下関係が無駄に厳しい」などもありますが、今目立つのは、「給料や休日日数など募集時の話と、実際が違う」です。
個々の企業の問題というだけではなく、「労働組合の存在感が小さくなるなど、労働者側の立場が弱くなっている」「経営の悪さを労働者にしわ寄せする経営者が増えている」といった世の中全般の傾向が背景にあります。簡単に解決することはないでしょう。
また、「社風が合うかどうか」といった問題もあります。
世間的な評価が高い企業でも、どうしても自分には魅力的に感じないことはあります。逆に世間の評判が悪くても、自分にとっては全くの逆になることもあります。
「どうもこの会社おかしい。ブラック企業のような気がする」「自分とは社風が合わない」と思った時は、思い切って自分の判断に従うのが基本です。
ただ、「ブラック企業かどうか」「社風が自分とあうかどうか」を、「入社試験・面接の時のどこでチェックしたらいいか」は難しい問題です。
「五感を鋭くして……」としかいいようがないです。言葉ではうまく説明できなくても、五感のどこかで危険信号をキャッチしている可能性があります。
「そんなわずかの機会でわかるのか?」は当然の疑問でしょう。ですが、相手も「これから20年30年と給料を支払い続けることになる高い買い物」を同じようなわずかの機会で判断しているのです。全くのおあいこではないにしろ、似たようなものです。
「はっきりと嫌な面が見えた」「理由は説明できないが、やたら不安を感じる」というのに、「とにもかくにも内定が欲しい」「正社員になれるせっかくの機会だから」と、入社してしまうと、あとで苦労します。ストレスを抱えたままサラリーマン生活を続けるか、退職してもう一度就職活動のやり直しになるか……といったことになる可能性は高いです。
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非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには
非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す
就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す
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