派遣先企業は人材派遣会社から足元を見られている

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「使えない派遣労働者」を送ってくるのは、派遣会社からなめられているのでは?


派遣先企業で、受け入れた派遣労働者に対する不満で、よく聞かれるのが「使い物にならない奴を送ってきた」です。

現場の人たちにすれば、その「使い物にならない奴」のが目の前にいるのですから、その本人に怒りもぶつけたくなるでしょう。

が、この怒りは本当は人材派遣会社にぶつけるべきではないでしょうか。

【自分の会社のインチキな求人広告が出ているのは知っていますか?】


あなたがその現場の人であるのならば、「使い物にならない奴」がどういう手順で来たか知っておきましょう。

職を探している人は、まずインターネット上あたりの求人広告を見るでしょう。

会社名はありません。場所も大まかです。「市」とか「鉄道の沿線」。最も細かくても「最寄り駅」まででしょう。会社の業種もあいまいです。「製造業」に限定していうならば、「電子部品工業」「金属加工」「製薬メーカー」といった感じです。

見る人にしたら、どこの会社は特定できないでしょう。

また、問題のあるのが、仕事内容です。目につくのは、「製造補助」「簡単な組み立て作業」「オペレーター」「検査」といったぐあいに、やたら「軽作業」が並んでいます。しかも「未経験者可」といった言葉までが、かなりの確率で付いています。

もちろん、応募する人にすれば、嘘か本当かわかりません。

また、依頼した派遣先だって、「仕事の内容なんて、とりあえず何でもいいから出しとけ。人手が足りないのは確かだし、何をしてもらうかは後から決める」なんてところもあります。少なくとも私が行ったところはそうでした。

応募する人にしたら、「自分が務まる仕事かどうか」を判断できるような情報はまったくありません。というようりも、「だれでも務まる」というように誤解させるようになっています。

それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

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