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労働者派遣(人材派遣)の種類
かつての私のように、急に思い立って「工場の派遣労働でも行こう」なんて人には、「どのような種類の人材派遣か」は、ほとんど関心の対象外でしょう。
が、まず「登録型派遣」「常用型派遣」があります。さらに「紹介予定派遣」なんて区分もあります。
【登録型派遣】
「一般労働者派遣」とも言います。ネット上で「未経験者可」「簡単な作業です」なんて、工場の名前や場所を伏せて紹介されているのは、まず、これだと思っていいでしょう。
「登録型」なんて名前になっていても、こちらにすれば登録するなんて感覚はないかもしれません。
「求人があったから、応募した」といったところでしょう。
その期間が終わったら、人材派遣会社と自分との契約も終了です。
自分の連絡先など、向こうはデータとして保管しているでしょう。あちらの都合のいい時だけ、「こんな仕事がありますが……」と連絡を取ってくるかもしれません。
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【常用型派遣】
「特定労働者派遣」とも言います。「本来の人材派遣とはこうあるべきだ」というのが、こちらです。
派遣されるべき場所があろうとなかろうと、仕事があろとなかろうと、人材派遣会社から雇われている形です。「A社が終了して、B社に行くまで、三カ月間ができた」といった場合、その三カ月も給料が出ます。
これは常にどこかの派遣先が必要としそうな専門性の高い職種しか成り立ちません。システムエンジニアとかプログラマーなどですね。
「正社員で働くよりも、派遣の方が性に合っている」なんていっていられるのは、こちらの種類です。
が、以上の話は、ちゃんとシステムが稼働している場合の話です。
登録型業者は非常にハードルは低いものの、国の許認可制になっています。一方、常用型業者は届け出だけで開業できます。そのため、零細でかつインチキな業者がたくさんおり、ほとんど形骸化しているとみられています。
2014年1月現在、近々に廃止になり、業者としての扱いは、登録型に一本化される話が進んでいます。
【紹介予定派遣】
「派遣期間が終わるときに、そのまま直接雇用に切り替える可能性がある」ということを事前に承知の上で送られる形です。
終了時に、自分の方も「そうして欲しい」といい、派遣先も「雇いたい」といえば、決定です。
よく、「正社員になることを前提に」と説明されることがあります。が、あくまで直接雇用です。バイトになる前提でも「紹介予定派遣」です。
何が違うかといえば、間に入っていた人材派遣会社が抜けて、その取り分がなくなります。
【「未経験者可」で人材のはずがない】
「常用型業者も許認可制になり、登録型と一本化されるとどうなるのか」はまだ、影響が計れない状態です。国の提灯持ちである日経新聞は、「業者に対する取り締まり強化」と伝えています。が、その一方で登録型業者への規制緩和が進んでいます。差し引きすると、あからかに規制緩和の方が大きくなります。
いずれにせよ、「未経験者可」とか「簡単な作業です」にまったく安い給金で応募するのは、「人材」といえるような立場ではないでしょう。
そう気が付けば、「まともなことを期待するのが間違い」と分かるでしょう。
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