人材派遣の用語⑧ 請負・偽装請負

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偽装請負は責任の所在があいまい。死亡事故の補償支払いでもめた例もある


違法な労働者派遣として、しばしばみられるのが「偽装請負(偽装派遣)」です。「請負という名目で行われているが、実態としては人材派遣」ということです。

自分自身がその偽装請負の当事者となっているのに気が付かないまま働いている人も少なからずいるようです。というのは、「派遣である」として雇われていることはなく、請負との違いが分かっていないからです。

【途中の過程は関係なし、完成を約束する契約が請負】


まずは、「請負とはなにか」を知っておく必要があります。

定義としては……

「片方の当事者(請負人)が引き受けた仕事を完成し、もう一方の当事者(注文者)がこれに対する報酬を払う」という契約

……です。

つまり、途中の過程は全く評価しません。たとえば何かの建設工事であれば、材料費や人件費が当初予定の倍になろうが、逆に半分であろうがまったくお構いなしです。

出来上がったビルなり橋が、注文した内容と合っていれば、相手はそれを引き取り、約束した金額が支払われます。

もし、契約通りできていなければ、お金は支払われません。完成できなかった理由が地震や台風などの請負人の責任とは言えないようなものであっても、考慮されません。

それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

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