人材派遣で、契約内容と実際の仕事が違う実例③ アデコ
翻訳の仕事がなくても通訳・翻訳の契約。パソコンでの事務のはずが、製品の包装のチェック
アデコ(アデコグループ)は平成24年(2012年)の売り上げで、スタッフサービスに次ぐ第4位です。
先に採り上げたスタッフサービスとマンパワーは、パソコンでの事務仕事のはずが、雑用係に使ったことで、労働局から人材派遣事業改善命令を受けました。
アデコの場合、それもありました。さらに翻訳業務がほとんどないところへ、「通訳・翻訳」の契約で派遣社員を送り込んでいます。
【労働局の繰り返しの是正指導は完全無視】
アデコに対する東京労働局の労働者派遣事業改善命令は2009年2月です。
この時に問題にされた分だけでも、沼津、四谷、立川、京都、高松の六支社ありました。
このうち、「通訳・翻訳」のインチキがあったのは、沼津支社です。
また、同支社では、「事務用操作」つまり、パソコン等をつかった事務のはずが、「製品の包装状況のチェック」になっていたり、「研究・開発」がまったく専門知識の要らない一般の作業になっていました。
ほとんど契約書に書いた仕事内容はなんら意味を持たなかった、ということのようです。
東京労働局は、改善命令の中で、「アデコは、繰り返し是正指導をされていたにもかかわらず、複数の事業所において同様の違反が認められた」と、その労働者派遣法や行政への軽視ぶりを指摘しています。
それでも人材派遣会社を利用するなら 「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく 非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには 非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す 就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す |
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