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「見せかけだけの正社員」を元に、パート・派遣社員との違いを論じるな
正社員(正規雇用)と、パート・アルバイト・派遣社員(非正規雇用)は何が違うか」という話になると、「正社員だからといって、特別なことはない」と考える人も増えているようです。
【正社員とパートなどの差が小さくなっているように見える】
たしかに、パート・アルバイトといっても、それだけで家計を支えている人も多くなっています。
勤務時間にしても、ほとんどフルタイムになっていて、どう見ても「パート(短時間労働)」でない人もいるでしょう。
元々あった「副業」といったニュアンスは薄くなっています。
また、雇う側にしても、労働条件にさほど差をつけないようなところもあるでしょう。賃金、福利厚生などです。
これは必ずしも、非正規雇用の方の条件が上がってきたということではなく、正規雇用の方の条件が下がってきた結果、そうなっている面もあります。
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【「大学」と同じく、「正社員」といっても、本物とそうでないものがある】
が、この論議は、「正社員」というだけでクソもミソも一緒にしています。
「大学」といった時に、定員割れの「Fラン大学」と、「旧帝大」を一緒にして、「大学生」の話をしているようなものです。
「本当に正社員といっていいもの」と、「正社員といっても名ばかり。内容が伴っていない」というものは区別をつけるべきでしょう。
【私なりの「正社員」の定義】
「本当に正社員といっていいもの」とは、ある程度のレベルで「終身雇用」が維持されているものでしょう。
違う言い方をすれば、「社員の大半が、会社とともに運命を共にするつもりでいるもの」といっていいでしょう。
この定義で行くと、単に大企業・上場企業に正社員の募集で採用されたからといって、「正社員」の定義には当てはまりません。
「急成長した結果、会社の規模は大きくなった。が、どの社員も勤続年数は短い。しばらくしたら、問題続出で会社も解散した」なんてこともしばしば起きます。
いかに今は大企業であっても、「10年後、20年後もこの会社があるか」なんて疑いを持つようでは、当然だれも運命共同体になろうとは思わないでしょう。
逆にスタッフの数が20人、30人であっても、何代も続いた老舗(しにせ)もたくさんあります。みんな体が動かなくなるようになるまで雇用され続けるようなところであれば、社員採用で入ったのでなくても、実質は正社員として考えるべきでしょう。
【「正社員」だって、「結婚」だって、本物とそうでないものはあるのでは?】
これは「結婚」に置き換えて考えてもいいでしょう。
①互いに20歳か30歳で結婚。後はどれだけ浮気されようが、妾がいようが離婚できなかった時代の結婚。
②今のように3分の1が離婚するという時代の結婚。
③相手がバツ2、バツ3。あるいは、余命いくらもなさそうな爺さん……という結婚。
おそらくこの「結婚」と同じくらい、「正社員」にも幅があるはずです。本物かどうかは、やはり「相手と運命を共にする気があるかどうか」で判断をつけるべきでしょう。
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