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「仕事の話をしても仕方がない」といわれる人が社内のNo.3
私が派遣された電子部品の製造工場は、三十年前に創業。
その創業者が脳いっ血で倒れ、車いすに乗りながら、八十歳を超えてもまだ退くことができないようなところでした。
つまり、まともな後継者がいないのです。
見渡すと、ずらりと上位は血縁者が並んでいました。つまり同族経営です。
【「同族経営」とは】
「同族経営」は、「法人税法」の上では、「上位三位までの株主グループが、発行済み株式の50パーセント以上を所有する」状況をいいます。
日本のほとんどの中小企業がこれに当たります。
が、実際には、
①実際にそう呼ばれるのは、社長や重要や役職が親から子に引き継がれる。
②創業者の子を若い時から需要な役職に就ける
③創業者一家が株式と経営の実権を握っている
ということを指しているようです。やはり中小企業のほとんどがそうです。
折りたたむ
【もし、子供が優秀ならば、親の元には残っていない】
そこは、娘が人事部長で、社長、常務取締役に次ぐ地位。
また、この娘は社内の人間と結婚したものの、熟年離婚。で、その相手もまだ残っており、やはり役職についていました。
大病を経験し、高齢の創業者がまだ退けないのです。「どの人間も全くの能力不足」と、少なくとも、その社長から見られていたのは間違いないでしょう。
それと、近年は親の後を継ぐのを嫌がる子供も多いようです。また、特に製造業の場合、中小は経営がよくありません。優秀な子供ほど逃げていく傾向もあるようです。
【ものいう人間がいなくなるのが同族会社】
同族会社の弊害は挙げれば無数にあるようです。
自分が見た中でひとつだけ挙げておくと、「意見する人間、ものを考える人間がいなくなる」です。
その会社でネックになっていたのは、社長の娘である人事部長でした。
「なにをいっても通らない。仕事の話を持っていけない」というのが、入社直後は意欲もあって、いろいろ試した人の話でした。
私がいた間にも、社内の不祥事があるにもかかわらず、「時間が取れない」と無視を決め込んでいました。で、その時間で、中国人研修生と一緒になって、社内の畑に植えた野菜の世話をしていました。ほとんど漫画並みの話ですが実話です。
すでに八十代ですから、あと五年十年と創業者が社長を続けていることはないでしょう。この娘が次期社長の最有力だそうです。
【決して嘘ではない、同族経営のお粗末さ】
「中小企業、同族経営の企業に勤めていいかどうか」と迷っている人は、ネット上でいろいろと、実際に勤めた人の経験談を調べて回っているでしょう。
まだ社会人経験のないような人ならば、あまりの悪評の多さに、「被害妄想の人たちが、ことさらに悪く書いている」と感じるかもしれません。
が、中小企業の世界を知らなかった私には「開いた口がふさがらない」といった状況でした。どんな悪評も「実際にあるのだろう」と思って今は読んでいます。
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