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「ブラックリストのせいで就職できない」と、信じてしまうぐらいの世間知らず
【ブラックリストがない理由】
何度か書いていますが、「ブラックリストに載ってしまったために、就職できない」ということはありません。
ブラックリストと呼ばれるものいろいろありますが、就職などで話題にされるのは、「人材派遣会社、あるいは企業の人事担当者の間で出回っている、問題ありの人の名簿」です。
そんなもの存在しません。なので、それが原因になって就職できないこともありません。
人材派遣会社の社内向けでならば、実際に使ったことのある人についての「こういう問題があった」といった記録はあるかもしれません。ですが、こんなものをわざわざ「ブラックリスト」と呼ぶようなものではありません。
これも繰り返しになりますので、その理由を二つだけ簡単に挙げておきます。
・人材派遣会社同士、企業同士などは競争相手。「この人は問題ありだ。雇うと大変だ」といった相手のメリットになるような情報を共有するはずがない。人材派遣会社から企業へ連絡が渡るようなルートもない
・これだけ暴露話が横行し、人材派遣会社の元社員らも加わっているのに、具体的なブラックリストの話は全く出てこない。あるのは、「載ると困るぞ」といったうわさ話だけ。
折りたたむ
【非正規の従業員は手伝い程度の存在。だから会社がわからない】
「ブラックリストはある」とうわさ話する人の中には、「同業他社同士は裏でつながっていて、情報交換している」とさも見てきたようなことを書いている人もいます。
確かに業種によっては、同業者でなんらかの会を作っていたり、社員同士で集まって飲み会などをするところもあります。仕事先でかち合うこともあります。
私もそういった業界にいて、同じような担当をしている者らの飲み会にも何回も参加しています。でも……
そんなところで、社内の大事な話はしません。「仕事の話」といっても、正直のところ「愚痴」がほとんどです。「こんな上司がいて、考えられないようなキレかたをした」といった具合です。あるいは仕事で使うツールの話。「それは便利だね」「そんなのが出ているのか」といった感じです。
そんな話の中でも、「肝心なことについての、手の内は見せない」ぐらいの配慮は常にありました。
「入社してくるかもしれないNGの人たちに関する情報」「(人材派遣会社による)自分のところの派遣さんや派遣先の具体的な話」など最も避ける話題のはずです。
【正社員が派遣社員、パート・アルバイトに興味が薄いわけ】
ブラックリストの存在を信じている人は、おそらくは、「今までパート・アルバイト、派遣社員などの非正規雇用でしか働いたことがない」「正社員として働いたことはあるが、とても規模の小さいところで、『組織』といえるほどのものはない」のどちらかでしょう。
ある程度の会社で、よく経験としてのメドとされる「3年」どころか、1年でも働けば、ブラックリストだの、同業他社での裏でのつながりなど、全部笑い話にしかならないはずです。
こういったことは、たとえ同じ職場内にいても、非正規の立場ではわからないはずです。非正規雇用者はあくまで手伝い程度の存在です。責任が伴うような仕事や立場にはタッチしていないのですから。
それに、正社員らはそんなに派遣社員、パート・アルバイトらのことを興味を持ってみていません。
これらの人は、人事評価の対象ではありません。仕事ぶりをチェックするといっても、正社員に対するものとは違います。仮にいくらかやったとしても、やる側の人間にしたら、正社員に対するものとは責任の重さは全く違います。
また、正社員は、上司、同僚、同期入社、さらには以前の上司・同僚、これから上司・同僚になるかもしれない人たちなどなど、とても複雑でしんどい人間関係の中で生きています。派遣社員、パート・アルバイトらのことを、本気で気に懸けるような余裕はありません。
これもまた、自分が正社員側で働けば、すぐにわかることです。
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