人材派遣の用語④ 抵触日②

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3年に延長するには、職場の同意が必要。が、無視しているところは珍しくない


「抵触日」が設けられているのは、「あくまで派遣労働者を受け入れるのは、一時的な措置であって、何時までも、“臨時”の者で間に合わせてはいけない」ということです。

が、こういった趣旨を理解しているところばかりとは限りません。

たとえば、私が電子部品製造工場に行った時の「就業条件明示書」では「抵触日」の欄こそあれ、なんら書き込まれていないままでした。

【「反対であったが」3年って、それは確信犯だろ】


労働者派遣法の中では「1年を超える受け入れの場合、職場の過半数を代表するものからの意見聴取が必要」とされています。これをクリアして初めて、3年を限度とする受け入れができるのです。

「3年までの派遣受入期間を定めているとした事業所」のうち……

①「賛成であったため定めた」=119社(60パーセント)

②「反対であったが定めた」=17社(9パーセント)

③「意見の聴取を行わなかった」=56社(29パーセント)

④「不明」=4社(2パーセント)

……となっています。38パーセントの事業所(派遣先)が規定を無視したことになります。
それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

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