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- パート・アルバイトからの正社員へのステップ
- 抜けだせずに、パート・アルバイト、派遣社員を選ばなければいけない時もある
- 全く違う形での就職活動も考える。長期化は要注意
本当に行き詰まっているのならば、正社員未経験者対象のセミナーも考える
【改めて、「非正規雇用者の境遇は先になるほどきつい」】
正社員への就職活動がうまく行かなかった時に、考える道は自然と……
(1)パート・アルバイト、派遣社員をやりながら、粘り強く同じスタイルの就職活動を続ける
(2)「もうこのままでいい」とパートなどに戻る
……のどちらかでしょう。
もし、自分がそうできる状況ならば、もう1つ2つ別のパターンも考えてみましょう。
(3)まったく違う形の就職活動を考える
(4)採用試験を受けずに正社員になる方法を考える
(2)がおすすめできないのは説明するまでもないですね。
それでもざっと繰り返しておくと……
・非正規雇用(パート・アルバイト、派遣社員など)の給料では生活が自立できない。なんとかできるのは、親に収入があって同居しいている間だけ。特に将来、親の面倒まで見ることにでもなったら完全に破たんする
・まともな企業で一回は新人教育(社会人教育・組織人教育)を受けておかないと、社会の仕組みがわからない。自分自身で何か商売しようにも、従業員の扱い方もわからないし、仕事相手との交渉の仕方もわからない
……あたりが代表的なものです。
折りたたむ
【就職セミナーという手もある】
(1)で気をつけなければいけないのが、「長引くほど、自分の“売値”が落ちる」です。
たとえば、新卒後3年以内ならば、数は多くないものの「第二新卒」としての採用枠を用意しているところがあります。この時期を過ぎ、特段の経験もスキルもない人は、「経験者採用」の対象でもありません。
30代40代と進むとさらに難しい問題がおきます。「いい大人、それどこか中高年になった人でも、新人扱いしなければいけない」「上司の方がはるかに年下。互いにどう扱っていいかわからない」などです。そのデメリットを乗り越えてまで採用する理由は、まずはないでしょう。
(3)はいろいろなパターンが考えられます。
A.「高望みしすぎた。だから受からなかった」と考え、狙う就職先のレベルを下げる
B.すでに職業紹介会社やハローワークを使っており、担当者がいる場合、使うところを変える。あるいは担当者を変えてもらう。まだ使っていないのならば、新しく利用し、その担当者と二人三脚で就職活動をすすめる
C.就職関連のセミナーを受け、一回考え方から立て直す。あるいは、そのセミナーの中で、就職に直結しているものを受ける
……などです。
Aが、それでいいかどうかは、その人によりけりでしょう。手っ取り早くて、やってみる価値があるのは、Bでしょう。
本当に行き詰まっている状況ならば、Cですね。これも職業紹介会社やハローワークが用意しています。
いろいろな種類がありますが、対象を「これまでに正社員として働いた経験がない人。正社員の経験が短い人」と限定したものもあります。「批正期雇用から正社員」という人はこれでいいでしょう。
【「5年ルール」とは】
(4)の「採用試験を受けずに正社員になる方法」として、現実の方法として頭に浮かぶのが、いわゆる「5年ルール」です。
「有期雇用が繰り返し更新され、その期間が通算で5年を超えた場合、労働者側が申し入れれば、必ず無期雇用契約に切り替えなければいけない」というものです。
2013年春にスタートしました。「5年」はここからカウントし直すことになりましたので、最初に適用される人が出るのは、2018年春です。まだ、どんな形になるのかは分かりません。非正規労働者が少しでも有利になるように考えたことになっていますが、「5年を超えないように、雇用者側がどんどん首を切るのでは」といった逆効果を心配する声もあります。
これで正社員になれる人は、おそらくは一部でしょう。また、正社員になれるとしても、新しくこれから始めるのは、現実的ではありません。何しろ、無期雇用に切り替わるのは5年も先のことなのですから。
「このための条件が、すでにかなりのところまでそろっている人限定で検討してみる話」と考えていいでしょう。
まず、切り替えた後が「正社員」になっていないといけません。「必ず」というのは、「無期雇用契約」なので、「無期契約の契約社員」の場合もあるのです。
また、パート・アルバイトの応募先として考えるのと、正社員としての応募先として考えるのは、基準がまったく違うはずです。
「パート・アルバイトとして働いてみて、その職場が気に入った。ここならば長く勤めたい。正社員として、もっとそこの仕事に深くかかわりたい」が、「このための条件」として無視できないのは、いうまでもありません。
こういったことがクリアできて、しかも「その5年まで、あと残り1年」「あと残り◯か月」といった場合にのみ考えてみる話でしょう。
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