「使えない派遣社員をやめさせたい」は、だれにいえばいいのか

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正社員側のキーマンは「派遣先責任者」

【ただの愚痴で終わらせたくないのならば、相手を間違えないこと】


「派遣社員が来たけど、全く役に立たない」「右も左もわからんようなやつが送り込まれてきた。そいつの面倒を見るのに人手を割くことになる。むしろ邪魔」……正社員側の不満もよく目にします。たいていは、「どうやったらやめさせることができるのか」といったところに話が行きます。

ちゃんとポイントを押さえて、「だれの責任でそうなったのか」を知っておきましょう。その上で、働きかけるべきところに働きかけましょう。

でないと、あなたの不満は解消しないし、これからも繰り返されるでしょう。それをせずに、派遣社員に対して辛い態度で当たっているのならば、それは八つ当たりやいじめそのものです。

そのポイントをピックアップします。

・派遣社員はあなたの会社(派遣先)が雇っているわけではない。人材派遣会社(派遣元)が雇い、派遣先に送り込んでいるだけ。だから、「来ないようにさせる」のほうが考え方として正確。また、その判断は最終的には人材派遣会社がする。

・あなたの会社、つまり派遣先にいるのは、指揮命令者(派遣社員に日々の仕事上の指示を与える役目)と派遣先責任者(派遣社員と指揮命令者を監督する立場)。この指揮命令者と派遣先責任者は一人が両方を兼ねるのも可能。

・人材派遣会社にいるのは、担当者(「営業」さんと呼ばれることも多い)と派遣元責任者。

・派遣先と派遣元の交渉事は、派遣先責任者と派遣元責任者の間で行われる。

つまり、その派遣社員がもう来ないようにするため、あなたがやるべきことは、「自分の会社の派遣先責任者(多くの場合、人事部長、支店長など)に働きかけ、派遣元責任者に申し入れてもらう」です。

それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

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