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「応募したけど、こちらからお断り」もないと、ブラック企業を避けられない
【自分の目で見た情報を後からどんどん加えて、その上で判断する】
企業説明会・面接などで応募先に足を運んだようなときは、その場の光景・社員の応対などはしっかりチェックしましょう。
正社員への応募はなにも、相手が一方的にこちらに合格・不合格を出す場ではありません。
こちらからも、「思っていたとおりだったので、そのまま次の面接も行った」「説明会を見て、受ける前よりも気に入った」もあれば、「実際に見て、あまり高い評価ができないので、次の面接は辞退した」もあっていいのです。「ブラック企業と気がついたので逃げ出した」も多分現実の話としてあるはずです。
事前に持っている情報は、普通はパンフやネット上の文字や写真程度でしょう。実際に見もし、後から入ってきた情報で、判断を修正していくのはあまりに当たり前のことです。
「数回足を運んだり、ちょっと社員と話したぐらいで、何がわかるのか」といった反論もあるでしょう。「実際に働いてみないと、わからないじゃないか」というわけです。
間違いないです。でも、「難しい」「できない」であきらめるのではなく、やらないといけないことなのです。
相手(会社側)からしても同じようなものです。20年30年一緒に働き続ける仲間を選ぶのです。その間支払う給料からいえば、2億3億円の「買い物」になります。それを数回の面接などで、選んでいるのです。
【応募先のチェック項目】
以下、自分が正社員だったり、派遣社員として働いたりした時に、「こういったところに、会社を判断するためのサインが出ていたんだなぁ」と思ったことです。
・喫煙場所はしっかり管理されているか
私が正社員で勤めていたかつての名門企業はこれでアウトでした。喫煙場所があっても、形ばかり。部署によっては野放しでした。
「たばこに甘い」ということだけの問題ではありません。
大昔ならばいざ知らず、職場の中には副流煙を吸わされることを問題視する人は少なからずいるでしょう。おそらくは機会を見つけては、会社に「もっとちゃんとしてくれ」と掛け合っているはずです。
「そういった声をちゃんと吸い上げていない」という証拠です。
「社内の風通しが悪い(有用な意見も通らない)」「問題発生に対する対応能力が低い」「改革にも消極的」「社員を大事にしていない」といったことを象徴しています。
今の時代、さすがに全くたばこへの対応がないようなところはないでしょう。ですが、一時の訪問者が見てもわかるぐらいに不十分ならば、相当に時代感覚に鈍く、社内のシステムも硬直化した会社です。
これから先の世の中の変化にもついていけないでしょうね、多分。
折りたたむ
・標語などの社内の張り紙
「安全確認」「衛生管理」「報連相(報告・連絡・相談)」などなど、社内の目立つところにこれらを呼びかけるポスターなどが張ってあれば、「職場環境の改善に熱心なんだな」と考えてしまう人もいるかもしれません。
ですが、案外逆です。そういったことは、日常的に行われ、すでに血肉化していなければいけないことです。ポスターで呼びかけたぐらいでは、よくもなりません。
おそらくは、これらの多くは、最も下っ端の事務員がサンプル集でも見て、そのまんま作っています。
「内容に具体性があるか」「その職場ならでは個性が出ているか」がチェックポイントです。また、面接の中や、面接の待ち時間などで機会があるようならば、「実際には何をやるのですか」と聞いてみましょう。
まともなところであれば、「安全確認」にしても「報連相」にしても、ちゃんと手順が決まっているはずです。それもなしに、べたべたポスターだけ張ってあるところは、かなり緩い職場です。
・事務所・工場内が清潔か
これを挙げる人も多いでしょう。ですが、見るポイントを間違ってはいけません。
ある程度の規模の事務所であれば、清掃の業者(いわゆる、掃除のおばちゃん)が入っています。その場合、全体的には汚くなりようがありません。
また、個人個人の机の上はスルーしていいです。というのは、「整理整とんしないと気がすまない」「散らかっている方が仕事がやりやすい」などは個人のキャラクター次第です。
チェックするのならば、そこに所属する人が共通して使うものを見ましょう。打ち合わせ用のテーブル、資料置き場、本棚などです。もちろん、ルーズさが見えたらアウトです。
また、工場の場合ならば、これらに加えて建物周辺も見てみましょう。使わない機器類が放置されているようなところもあります。もし、資材などが乱雑に置かれているようならば、安全管理にも関心が低い証拠です。
私が派遣で行った電子部品工場は、建物の陰にたばこの吸い殻が何本もありました。社員の何人かが、工場内に入る前にそこで吸うのが習慣になっているようでした。
「不良の通う高校じゃあるまいし……」といったところです。その通りにすさんだ職場でした。
・人事部員の態度
相手の会社を判断するとき、「社風」は大事なチェック項目です。それを指摘する声は多いのですが、「実際問題として、何でチェックするか」まで語られていることは少ないです。
私が知る中では、会社説明会や面接の時に応対してくれる若手の人事部員が最もいい手がかりです。
あえて断言します……
もし、「若手の人事部員と話が弾まない」、あるいは、「一生懸命やっているように見えない」「なんだか頼りなさそう」というのであれば、その会社と自分は合わない
……です。
企業側からすると、「募集には少しでも多くの優秀な人に来てもらいたい。採用を出した人には他社には流れずに、そのまま自分のところに入社して欲しい」ものです。
つまり、採用活動は他社との競争でもあるのです。その最前線に出す人がイマイチでは、その会社は大したことはありません。
私の新卒での就職活動で、「交通費は出ないのですか(当時は面接まで進んだ人には出るのが当たり前だった)」との私からの質問に、「学生が受けたくて受けに来るんだから、出さない」と答えた若手人事部員がいました。
「募集には少しでも多く優秀な……」とは全く逆のスタンスで、人事部員としてはありえないです。ごう慢さも見えます。
人気の高い企業でしたが、内々定が出たところで辞退しました。
・一緒に受けている人の中に、「これは」という人がいるか
ほかにも応募者がいて、その人たちと話をすることができる場合は、積極的に話をしてみましょう。
また、集団面接ならば、自分のことばかり気を取られずに、ほかの人の受け答えも気にしてみましょう。緊張していて難しいかもしれませんが、時には放っておいても、「この人できそうだな」と、印象に残るような場合もあるでしょう。
周囲を見て、「これならば、楽勝だ。自分が選ばれるだろう」となるのも考えものです。
そうやって採用された人たちは、いずれ自分の同僚になります。また、そういった「たいしたことがない」人たちの数年後の姿が、これから一緒に働く先輩や上司です。
【いくつか応募を経験して、勘所をつかむのも大事】
これらのNGのサインが、どれか1つ2つ出ていたからといって、「即座に辞退」というものではありません。
。また、中には「問題が多いのはわかっている。だけども、今の自分にはぜいたくをいっている余裕はない」という人もいるでしょう。もちろん、ほかの点も合わせて総合的に考えましょう
「若手の人事部員」「ほかの応募者」を判断する場合、ほかの応募先での面接などとの比較も大事です。また、いくつか受けてみると、「どことも社内の整理整頓具合はこんなものか」といった基準も自分の中でできてくるはずです。
となると、いきなり本命の企業に応募するのも考えものです。そういった基準はまだ持てていません。チェックするといっても慣れていませんので見落としも出てくるでしょう。
あっさりと内定をもらったらもらったで、「本当にここでよかったのか」「ほかに行くべき会社があったのでは」といった疑念もわいてくるかもしれません。
まずは、「感触を見るために」ぐらいに割りきって、2つ3つ応募してみるのがおすすめです。特にこれまで正社員の経験がなく、パート・アルバイト、派遣社員としてしか会社を見たことのない人には、この手順は是非ものでしょう。
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