労働者派遣の歴史④・工場労働者の扱い

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人材派遣解禁後も、しばらくは禁止された製造業への派遣


「中間搾取、強制労働の温床になる」との理由から建前上は禁止されていたのが労働者派遣(人材派遣)です。

が、労働省が法律違反を見逃しているうちにどんどん広まってしまいました。

これを追認する形で、昭和61年(1986年)7月、労働者派遣法が成立しました。

が、この時から工場への派遣が始まったわけではありません。

【当初は専門性の高い職業だけが対象だった労働者派遣】


当初、派遣先となる業種は厳しく制限されていました。

ソフトウェア開発
事務用機器操作
通訳・翻訳・速記
秘書
ファイリング
調査
財務処理
取引文書作成
デモンストレーション
添乗
建設物清掃
建築設備運転・点検・整備
案内・受付・駐車場管理等

の十三種だけです。

これらの職種が選ばれている理由は、

①専門的知識・技術・経験が必要な業務

②雇用形態によって特別な雇用管理が必要な業務

……の二つです。

見て分かるように、製造業の工場に当たるようなものは入っていません。

それでも人材派遣会社を利用するなら

「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る


あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく
非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには

非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す


就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す

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