派遣先の指揮命令者・H次長②
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労働者派遣法にある役割分担は全く機能せず。というより、派遣先の人間は全く理解していなかった
地方都市の電子部品工場に派遣されてから二週間ほどたって問題が発生しました。やってもいない検査をやったことにし、出荷するように命じられたのです。
ここではもやはり労働者派遣法の上で問題になることだけ採り上げます。
【指揮命令者だけが仕事上の指示をするとは限らない】
私にその「未検査出荷・工程飛ばし」を命じたのはT班長です。指揮命令者であるH次長と私の間にいる立場の人です。
労働者派遣法では、仕事上の指示は指揮命令者が与えることになっています。が、実際の職場では派遣労働者に対して誰か一人だけが指示することなど考えられないでしょう。
この職場では、「何時からこれをやってくれ」「検査はこっちの基板を先に片付けてくれ」といった日ごろの実際上の指示はT班長から出ていました。
【派遣労働者とはいえ、業務命令違反に巻き込まれるのはまっぴら】
未検査出荷・工程飛ばしの問題はいくつもあるでしょう。そのうちの一つは、これをH次長は全く知らなかったことです。検査は当たり前に行われていると思っていました。
T班長によるH次長への業務命令違反といったところです。
私は命じられた側です。が、「『いわれたからやりました』では通用しない」と判断しました。多少なりともまともな社会人・組織人経験があれば、だれしも考えると思います。
正義感とかどうとかではなく、「こんなことバレたら、たとえ臨時雇い(実際は派遣)のオッサンでも、こっちまで責任取らされる」です。
で、人材派遣会社の担当者にメールで詳細に事情を記し、送ったわけです。ちなみに当初の人とは交代して、二人目の担当者でした。
トラブル発生調整経路
派遣先でのトラブルは労働者派遣法の規定では、「派遣元責任者」と
「派遣先責任者」の間で調整が図られる。が、派遣元責任者
(派遣会社社長)はノータッチ、派遣先責任者(人事部長)は全くの
逃げ。いずれも機能しなかった。
それでも人材派遣会社を利用するなら 「求人内容と実際の仕事内容が違う」などのトラブルは、「どうせその程度のもの」と割り切る あまりにひどい派遣先に当たったら、法律を使って堂々と退職する。基本となる法律は目を通しておく 非正規(パート・アルバイト、派遣社員)から正社員になるには 非正規雇用は長くは続けない。20代で一度は正社員とならないと、新人教育を受ける機会を逃す 就職サポートは担当者次第。業者の評判がいい悪いには関係なく、ハローワークまで含めて、信頼できそうな担当者を探す |
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