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番組は視聴者のためにやっているのではない。「視聴者」は「お客」ではなく、テレビ局に売り飛ばされる「商品」
テレビ局(民放)はどういったようにお金をもうけているのでしょう。
よくある説明はこんなところでしょうか……
テレビはCMを流している。視聴者は番組と一緒にCMも見る。CMを見てもらった企業は自分のところの商品が売れるようになる。だから、スポンサーとして“視聴者の代わりに”番組の製作費も出す
……といったところでしょう。
【「視聴者」=「お客」、「番組」=「商品」は間違い】
この説明で満足できますか?
これだと、「いったい何がテレビ局にとっての商品なのか」「いったいお客はだれなのか」が分かりません。
で、よくある間違った思い込みが「視聴者」=「お客」、「番組」=「商品」です。有料放送ならば、そう考えてもいいでしょう。が、今でも地上波のすべてとBS放送の大半は無料で見られます。
だいたい「お金を払っているわけでもない視聴者が自分をお客だと思っているのは、ムシが良すぎる」でしょう。
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【テレビ局は、視聴者をスポンサーに売り渡すことで代金を得ている】
で、結論を言います。
「お客」は当然、「スポンサー(広告主)」です。何よりの証拠にお金を支払っています。
で、「商品」は「視聴者」です。あるいは「視聴者の持つ購買力」です。で、「番組」とは「視聴者をかき集め、捕らえるための仕掛け」。あるいは「撒き餌(まきえ)」です。
「番組で寄せ付けといて、ごそっと捕獲。その視聴者連中をスポンサーに売り渡し、代金をとっている」というのが、テレビ局のビジネスです。
【「番組」は「撒き餌」。撒き餌の文句を言っても、たわ言扱いされるのがオチ】
よくテレビ局に対して、「もっとおもしろい番組を放送しろ」とか「低俗番組はやめろ」、「偏向放送をするな」と文句を言う人がいます。
「自分は番組を見てやっている客だ。客としての立場から、商品にクレームをつけている」というつもりでいるでしょう。
が、「自分はスポンサーに売られる商品であり、番組は撒き餌」と知ってしまうとどうでしょう。魚釣りでいえば「撒き餌に寄って来たアジだかサバだかが、『撒き餌の味がおかしい』と言っている」ことになります。
そんな連中の不平など、釣り人(テレビ局)もその魚を買う人(スポンサー)もどうでもいいことでしょう。要は、簡単にお金を出して物を買う連中が、たくさん獲れればいいのです。
【録画視聴は「撒き餌のタダ取り」。一銭にもならない相手なのでカウントしない】
視聴者が「購買力」としてしか、テレビ局やスポンサーには興味がないことは、視聴率の取り方を見ても分かります。
録画して見た分(録画視聴率)はまったく無視されているのです。この集計は技術的には簡単にできるそうです。
が、録画で見た場合は、ほとんどの人はCMはスキップするでしょう。テレビ局にしたら、いまいましい「エサ取り」です。カウントする意味がないのです。
また、これはテレビ局の社員が番組の本当の作り手ではないことの表れでもあるでしょう。自分の作ったものであれば、「どれだけの人に見てもらったか。その反応は」と知りたくて仕方ないはずです。
実際に現場を受け持っているのは、発言力の小さい下請け番組制作会社や派遣労働者なのです。
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