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辞退できると知っていれば、少しは楽に応募できるはず
【面接は向こうがこちらを見るだけではない】
ずい分昔ですが、新卒で入社試験を受けた時、面接のために大勢の学生が待機している部屋に、その会社の重役が顔を出しました。説明役はほかにいましたから、単にあいさつをしたかっただけのようですが、こう言ったのをはっきりと覚えています。
「採用試験はこちらから君らを選ぶだけでありません。君たちの方からも選んでください」
つまり、「採用試験を通して会社の様子を見て、本当に就職していいところかどうかをチェックしてくれ」というのです。
話がそれますので、細かくは書きませんが、当時の人気の業種で、その業界のトップ企業でした。いくつかの「就職人気ランキング」の類で、30位か40位にはいたように覚えています。
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【人事部員の態度を見て断った】
その採用試験が進んでいき、最終面接になる前に、人事部長が自分で電話をかけてきました。「他社は受けないで、うち一本に絞ってくれ」といわれました。「内々定」ぐらいの感じです。ですが、それを断りました。
理由はいくつかありますが、学生の応対をする若手の人事部員の態度に、「こいつらなにを勘違いしているんだ」と感じたのもそのひとつです。
面接の順番待ちをしている時に、応対係の人事部員が気楽な雰囲気で雑談をしてきました。その中で私の方から、「交通費は出ないんでしょうか?」と尋ねました。当時は遠方からの応募者には交通費が出るのが普通でした。私は新幹線・ホテル代をつかって面接に来ていたのです。
返事は「学生が受けたくて受けに来るのだから、出さない」でした。
人事部員ならば、「少しでも多くの、それも優秀な人に受けに来てほしい」が考えるべきことのはずです。
「受けたくて受けに来る」では、応募する学生が迷惑をかけにいっているような言い方です。人気業種・トップ企業のごう慢さが見えた気がしました。人事部長が内々定の電話をかけてきたのは、その日のうちでした。
【断るタイミングはどこにでもある。それは深刻には考えない】
「なんでこの会社がNGか」は、この場合は比較的はっきりしていました。
ですが、中には、「社内の廊下を見て」「社員に精彩がない気がする」「あいさつしてくれる人が少ない」など漠然としかつかめない時もあるでしょう。
人間は自分の判断を言葉で説明できるのは、4分の1もないそうです。「漠然とだけど、イヤ」という場合、どこかに「危険信号」をキャッチしている可能性もあります。決して軽視してはいけません。
断るタイミングは、次のステップの面接の前などこでもいいです。内定が出た後でも、ありです。
理由としては、ウソでも本当でも……
・思っていたのとは、仕事内容や御社の業務内容が違いました
・ほかにも応募しているところがあって、そちらの面接が進んでいます。申し訳ありませんが、他社を優先します
……ぐらいでいいでしょう。
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